ツレズーレ・ズーレレ

見たもの・読んだものの感想をまとめる用。普段はツイッターに書いてます

ウルトラマンニュージェネレーションシリーズを制覇したよって話 ※ネタバレ有り

 

はじめに

 

ドンブラザーズ、毎週異常者の異常行動を垂れ流す異常番組。

 

ブログ媒体ではお久しぶりです、ハルオです。

 

さて、2020年からきちんとニチアサを見るようになったというのはプリキュアレビューの記事でもお話した通りですが、

 

平成ライダー踏破

プリキュア踏破

・2011~からの戦隊踏破、各年代のも割と見てる

 

・・・・・・となると、まだ触れてないものがありましたね。

 

そう、光の巨人サーガ。ウルトラマンですね。

 

 

ここでちょいと自分語りさせてください。

戦隊とライダーは幼少から放送時間帯が変わってなかったし、ある程度見れる環境は整ってたんで身近なものだったんですよね。(テレ朝が放送されてるかどうかで変わってくるとは思うが)

 

一方ウルトラって放送時間帯がちょくちょく変わったり、かと思えば新シリーズがコンスタントに発表されない時期もあったり、てかいつの間にか全国放送されなくなったり(今も地方民は見逃し配信を頼りにしてる現状)、いつの間にか身近にあるものではなくなっていた、というのが子供心ながらに感じてました。俺がリアルキッズの頃リアタイで見ていたのはコスモスが最後です。ネクサス?土曜の朝にキッズが皆起きてると思うなよ!(そもそも起きれてたとして内容にビビって脱落してた可能性がある)

 

時が移り変わり現代。ネットで簡単に見れるようになったこと、そしてウルトラマントリガーをリアタイで見たことで沸々と熱が湧いてきました。戦隊、ライダー、プリキュアときて最後のピースは彼らで埋まる、と。

タイミングが良いことにアマプラでニュージェネレーションヒーローズ(2010年代生まれのウルトラマン達の総称)の配信も始まり、これはもう天が俺に「見よ」と言っているに違いない。そうして今年の初頭からウルトラシリーズ履修が始まったのでした。

 

 

前置きはこのくらいにして、好み指数は前回のプリキュアレビューと同じように★4つで評価していきます。

 

★★★★:マイフェイバリット。刺さりました

★★★:面白い&好み。

★★:面白い

★:惜しいな・・・もう一歩!

 

 

今回はギンガ〜トリガーのニュージェネシリーズの感想のみを書いていきます。実は平成三部作(ティガ、ダイナ、ガイア)だったりコスモス、マックスも見たけどそれはまた別枠で。

それじゃ行ってみましょう。

 

 

ウルトラマンギンガ

 

いきなり星1かい!!

 

いやでもギンガ無印を知ってる人ならみんなそういうでしょうよ。

 

まず目に見えて特撮セットの作りが安い。1クールずっと裏山で戦いよる。

 

そしてなんとも言えぬドラマパート。個人的には古のNHKで放送されてたドラマ・愛の詩を彷彿とさせる青臭さがくせになるのでわりと好きでした。悪玉となるモラル/Zeroの大人の描写酷すぎて流石にそんな奴ら特撮に出すな!と思ったけど。

 

あとこれタロウファンに怒られるんじゃないかってくらいソフビ体のタロウの扱いが雑。ラストのソフビ人形劇場で「早く大きくなりた〜い!」と言わされ続けたり、近くで女性が着替えてることに対して鼻の下伸ばしたり。これが宇宙警備隊の筆頭教官の成れの果てか・・・・・・(涙)

とはいえ最終話で町(あの規模は村だろ)の人々の声援で本来の巨人の姿を取り戻したり、ココで築かれた主人公ヒカルとの友情が後のシリーズまで活きていくのは素直に良いと思えました。ヒカルとタロウ、疑似親子であり師弟であり戦友であり・・・・・・どう表現しても良いしどれでもないかもしれないし、不思議な関係性ですね。しかしこの二人の関係性がタイガ劇場版でよりエモさを与えてくれるんだから不思議なものです。

 

 

 

ギンガS

 

★★

 

直接の続編やるのは多分ギンガだけですよね。Max Heart的な。5GoGo的な。例示に挙げたこの二つは個人的には「いや一年で終わらせんかい!!」という評価なんですけど(詳しくはプリキュアレビュー記事にて)、ギンガSはストーリー面においても特撮においても大幅にグレードアップしているのを見てて感じました。なんてったって都内のミニチュアで戦ってるからね!!防衛隊もいるしね!!……果たしてこれで喜んでいいのだろうか。どちらかというとやっと通常運転に戻ったという方が……深く考えないでおきましょう。

 

2号ライダーともいうべきムキムキフィジカル地底人ことショウが変身するビクトリー、怪獣の力を借りて戦うというのが新しく感じました。この辺は大怪獣バトルのノウハウを導入したんかな。あとショウくん、馴れ合い不要!的なキャラなのかと思ったらヒカルにチョコで秒速餌付けされてたのが印象的。ヒカルの強烈光属性コミュ力が凄いのか、ショウくんがチョロいのか……。

 

メインストーリーからは浮きがちですけどガンQの涙、めちゃくちゃ名作ですね。ガンQのイメージを根底から覆されたわ。

 

無印からの超進化を感じつつも★2とします。ねえ結局ダークスパークウォーズってなんなの?

 

 

 

 

ウルトラマンX

 

★★★

 

 

暗闇にビビり、カーナビになり、女子へのデリカシーがなく、無愛想な宇宙人と思われたくなくてインタビューに答えるか迷う光の巨人史上屈指の萌えキャラと名高いエックスさん(個人調べ)。

 

正直めちゃくちゃ面白くてビビりました。

 

・主人公の大地と相棒のエックスとの掘り下げ◎

・Xio隊員の掘り下げ◎

・怪獣との共存というテーマにぶれない作風◎

・ギャグからシリアスまでオールジャンルのエピソード◎

・え、マジ!?この人が!?という客演◎

 

ここまでされると欠点を探すのが難しいな……と思うくらいに出来が良すぎる。全22話は少ないなぁと思いつつ、コンパクトにオモロエピソードが凝縮されてて無駄がないとも感じます。個人的に6・7話の一般人のモラルの無さは受け付けませんが。宇宙人狩りの高校生って……。

 

基本的にエックスと防衛隊であるXioが二人三脚で協力しながら戦う描写も好きでした。てかXioがいなかったら今頃エックス死んでるわ!!と思うような場面もちらほら。

 

マックスとネクサス、話によればここまで大々的な客演はここが初めてだそうで。客演が丁寧だからこそ、このウルトラマンも見たいなぁ〜!と感じるのは素晴らしいことです。実際自分はエックスきっかけでマックスを見ました(ネクサス?君は一体どこで見れるんだい?)。

 

荒唐無稽な「Xio密着24時!」が有名だけど個人的には怪獣そっちのけで一人の隊員の恋愛にフォーカスした「ワタルの恋」が好きですね。切なさを感じる終わり方もGOOD。

 

ゴモラは大地の嫁。(レイの嫁でもある)

 

 

 

 

 

ウルトラマンオーブ

 

★★★★

 

ニュージェネで一番好きになりました。沼と呼ばれる所以が分かる。

 

主人公がいきなり歴戦の猛者として登場してくるのかなり異色じゃないですか?初登場が冷凍庫からこんにちは〜なのお前だけだよクレナイガイ。主演:石黒英雄という言葉がその強さに説得力を出してくる。まだウルトラマン全然見てなかった放送当時、彼が主演という情報だけでひっくり返った記憶があります。

 

主人公が初めから強いのもそうだけど、防衛隊が話のメインでなく代わりにSSPとかいう特に戦闘の役に立つわけではないカルト集団が添えられてるのも異色。戦わない一般人が近くにいる、という点で彼らもかなり作品内で味を出してくれる存在なので好きです。ギャラクトロン登場時のシンさんの葛藤とか(何気にダイナのヒビキ隊長アナザーが登場してる回ですね)。

 

この辺は語るに及ばずといったところですが……やはりジャグラスジャグラーとかいう名ヴィランを生み出した功績は大きい。主人公の旧友であり宿敵で、ウルトラマンに選ばれなくて、人間体メインで、得物が日本刀で、あとなんか気持ち悪い(爆)。属性ぶち込みすぎやろ!!!

 

基本単話で解決するものの少しずつ謎が明かされていく連ドラ形式なのも面白いですし、本編内で全部明かされないぐらいガイさんとジャグラーの過去が濃密なのも面白い。エピソード10あるうち4つしか映像化されてないってなんなの?スターウォーズ

 

 

 

 

オーブオリジンサーガ

★★★

 

アマプラ限定配信のオーブのエピソード1。ファントム・メナス……ってコト!?

 

個人的には本編でちらつかされてたナターシャ・ガイさん・ジャグラー辺りの三角関係の全貌が……!!!と思ってたら全然違いましたね。ジャグラーが普通にイケメンすぎて違和感がある。もっと肩に顎とか載せろ!

 

なんつーかこう全体的に……暗いんだよな!オーブ本編がギャグもシリアスも内包してたのに対してやけに湿っぽい。ジャグラーが闇に堕ちる遠因となったミコットの死も哀しい……こういう重さがあるからこそジャグラーは沼なんですが。OPのジャグラーマジでカッコいい。

 

初期エピソードってこともあって、ガイさんがまだまだ未熟なんで戦闘でも敗北が多い。この辺は特撮的に見ると爽快感がなくて残念なところなんですが、まあ子供向けでもないし許容すべきところか。でも序盤普通に親子がベゼルブにやられてるところとか、こ、怖いよ……

 

あとはよく言われてる通り、命の木を切り落とした時のジャグラーに対するアスカが鬼なのがなぁ。ダイナ本編知ってるとアスカはそんなこと言わない!て気持ちが沸々と……でもこのアスカとの因縁がZ本編でも拾われるんで一様に悪くは言えないです。

 

で、そんなストーリー面のモヤりを全てチャラにするレベルの客演の豪華さ。★二つ分はこの客演ポイントからきてます。ダイナとコスモスは割と今までも出てくれてるんで「あ、いつもお世話になってま〜す」って気持ちで見てたんですけど、問題は後半から現れるガイアとアグルですよ。本編から変わらないどころかレベルアップした「ガイアーーーーーッッッッ!!!!」シャウト、海を割って「あの」BGMで登場するアグル……この辺はずっと鳥肌立ちっぱなしでした。キッズ時代一番見てたのがガイアだったので、本当に嬉しい……藤宮に関しては本編以来の変身らしい、本当にありがとう……ただしばかれるジャグラーを腕組んで見てるアグルはシュールすぎる。

 

 

 

 

ウルトラマンジー

★★★

 

れっきとした新主人公のTVシリーズでありながらゼロVSベリアルの最終エピソードという側面もある怪作。目付きワッル!!!本当に主人公ですか?

 

ベリアル様の息子・しかも第三者の手によって意図的に造られたヒーロー、と重くなりそうなテーマを持ちつつもリク自身が割とカラッとした気持ちの良い性格のやつなんでそこまで重くもならず、リクのヒーローとしての成長物語になってるのが良い。ゼロシリーズ履修してた方が色々深みが出るのは確かなんですが、作品単体としても名作になってるのが凄い。

 

もう一人の主人公、とも言えるレイトとゼロさんのコンビも最高でした。主人公の活躍を食い過ぎることはなく、かといって埋もれずにここぞというところで活躍してくれるこの男、マジでどんな登場させても百点の仕事してくれるな……序盤のレイトとの会話の「そうだよ〜」がツボすぎる。ずっと聞いてたい。

 

そんで今回のゼロさんの憑依先である伊賀栗レイト、こいつがま〜〜〜〜〜〜刺さる刺さる。特に8話。妻と娘のいる気弱なお父さんが急にウルトラマンになったらそりゃ動揺するし、家族を守る為に戦わずに避難を優先することも父親として正解の姿で。それでもウルトラマンの力を手にした以上、それで自分は何をするべきなのか、何をしたいのか……と考えて戦うことを選ぶヒーローとしての姿。泣かされました。一番カッコいい人間ってのはこういう人のことを言うんだなぁ。劇場版でジャグラーにケツを掴まれるのも含めて

 

まごうことなき名作なジードですが、劇場版が完全にガイさんとジャグラーに美味しいとこ持ってかれちゃってたのは草。後輩の映画やぞ!!お前ら!!

 

 

 

 

 

ウルトラマンR/B

★★

 

最初っから二人のウルトラマンが主人公ってのはギンガS以来かな。

 

見る前の勝手なイメージで「この湊兄弟が仮の人間の姿なんやろなぁ」と思ってたんですが、ガッツリ一般人でしたね。ビックリするぐらい一般人でビックリです。今までの主人公ってはじめっから人間じゃない or 防衛隊員 のどっちかだったんで。

 

わ、私がウルトラマンに〜!?これからどうなっちゃうの〜〜!?的な成り行きで変身した二人なんで、戦闘ももう無茶苦茶。手探りで戦ってる姿はなんとなくスマイルプリキュアを思い出したり。

 

そんでもって単発の回がかなり親しみやすいというか、なんとなく俺らとの距離の近さを感じたんですよね。怪獣云々よりカツ兄の野球との向き合い方だったり、イサミの同級生のあまりにも遠い夢を話のテーマにしたり。

 

そんな感じで始まったルーブだったんで、綾香市のご当地ヒーロー的な、なんやかんやありながらいっぱしのヒーローとして二人が成長していくんだな〜と思ってたら……なんか色々すっ飛ばして地球の危機とかそういうレベルに話が大きくなっていって、あれ〜〜思てたんと違うぞ〜〜???となっていきました。

 

あんだけキャラが立ってて憎めない悪役だった愛染マコトの早期退場、後釜で出てきた美剣サキのあまりにもよう分からん行動原理、あ、これが後半の鍵になるんやな〜と思ってたら全然放ったらかしにされてた末妹アサヒの出自の謎……極め付けは異次元母さん真鍋かをり。急に出てきてなんだあんたは!?

 

 

始まりがコンパクトなら、終わりまでコンパクトに仕上げるのも一つのやり方だと思うんですよ。普通の兄弟が普通の兄弟のままヒーローになっていく姿をもっと見たかった。素材は良いのに調理過程でおかしな味付けしてもう味が分からんくなっとる、あっさり醤油ラーメン頼んだと思ったら二郎系出てきた、何故?

 

ただ劇場版がそんな「見たかったルーブ」を全部見せてくれました。兄という役割に縛られて夢を諦めてたカツ兄が再び夢に向き合い、兄弟がそれぞれの道に向かっていく……こういうコンパクトさこそがルーブに求めてたものでした。どうして!!2クール目で!!これを!!やらない!!馬鹿!!!!(シンプル暴言)

 

手放しで褒められないけど、なんだかんだで愛せる作品なんですよね。あと光の国は事件起きるたびに湊兄弟を招集するのやめろ。忙しいんやぞ、そっとしてやれ。

 

 

 

 

ウルトラマンタイガ

 

タロウ、お前いつの間にやることやってたんや……と言わざるを得ない突然の息子の登場。

 

明るいOP!

 

ウルトラ桃園の誓い3人組!GOOD!

 

頼れる強い先輩ホマレさん!GOOD!

 

好青年な主人公ヒロユキ!GOOD!

 

妖しい魅力を放つ敵霧崎!GOOD!

 

 

 

容赦なく死ぬゲスト達!!!!!!!!

 

 

タイガの評価の低さはこの一点に尽きます。これがネクサスみたいな雰囲気醸し出してバンバン死人が出るんならまだ分かるんですよ。ああそういう作風なんだなって理解できるから。キャラクター達のポップさに対しての一話一話の重さがアンバランスすぎる。

 

いや、この話の流れでコロコロする必要はないやん!!??て話でも普通にオチでゲストSATSU★GAIするのはどうかと思う。17話、お前のことやぞ。

 

それ以外で言うと闇堕ちしたタイガをヒロユキがグーパンで目を覚ませー!!ってやるの物理すぎて爆笑しました。ヒロユキ、超人すぎる。

 

そしてトレギア人間体の霧崎。言うまでもなく外道なんですが、ここまで開き直った外道は魅力的に映る。ビルドのエボルトと同じですね。タピオカ飲んだり社交ダンス練習したり、まごうことなく邪悪なのにどっか憎めないのは演じる七瀬公さんの演技の賜物なんでしょうか。

 

劇場版もありましたがありゃ〜凄い映画だった……凄い映画すぎてタイガの劇場版ということを忘れるぐらいだった。アヴェンジャーズだった。ただこれを見た上でもタイガの評価は★1です。ゲストキャラの墓標を見よ。

 

 

ウルトラマンZ

★★★★

 

話題作すぎてもはや語る必要もなさそう。いや語ります。

 

ルーブ、タイガと変化球が続いた中で「こらこれ、こういうので良いんだよ!」となる気持ちの良い作風で見やすかったです。初代リスペクトかつゼットさんとハルキ、二人のキャラがすぐ分かる初変身は大傑作ですね。トリガーでの客演の際もこの辺のバカさが踏襲されてて「スタッフ分かってんな……」と思いました。おバカ×おバカコンビがオモロくならんわけがない。

 

Zの特筆すべきところはやっぱりロボットの扱いですかね。序盤はゼットさんを立たせる意味もあり、初号機である故にあまり活躍せずに現役を引退したセブンガーがラストの土壇場で大活躍するのがアツすぎる。終盤でストレイジが総力結集して事にあたる姿とか、も〜〜〜〜たまらん。防衛隊のカッコ良さここに極まれり。

 

そして……やっぱりヘビクラ隊長/ジャグラーは外せないですね。5話の「お待たせしました」で完全にスタッフに掌クルクルされてるんですが、実際待ってたので掌クルクルに甘んじるしかない……。何よりダイナのメダルに語りかけたり、盆栽を命の木に見立てたり、オリサガ要素も丁寧に拾ってくれてるんですよね。ジードと同じく、作品単体で名作でありながらオーブのアフターエピソードとしても見れるのは凄い。円谷、天才なのか……?

 

ハルキとゼットさんは今後もニコイチで色々客演してくれると嬉しいなぁ。この二人がいると自然にパッと場が明るくなる感じで良い。

 

 

ウルトラマントリガー

★★

 

社会人になってから初めてリアタイで見たウルトラマンにして、自分をウルトラマンワールドへ引き戻してくれた大事な作品。ライブステージにも二度足を運んだし。巷ではめちゃくちゃ言われてますが、それでも好きな作品です。好きであることを大前提にして、まあ内容は正直な感想を言わせてもらいましょう。

 

 

令和のティガを標榜してるだけあってティガの設定を踏襲しているんですが、逆にそれが足枷となっているように感じました。トリガー独自のストーリーを活かしきれてない感じ。

 

 

視聴者はティガとの繋がりは一体!?となってる一方、作り手としてはそこはあまり重要ではなくトリガー単体として見てほしい、と。いやこんだけ似てたらそんなん言われたって無理やろがい!実際本編でもただのそっくりさんで終わってるし。いざティガが登場したと思ったら宅麻伸の光から生まれ出るって……なぁにこれぇ(cv.風間俊介)となるのも無理はない。

 

あとトリガーとマナカケンゴの関係性が解き明かされる話、あれはまっっったく分からないタイムパラドックス起きとるし。君は……僕だったんだね。じゃないんだよ。俺らを置いてくな。

 

 

まあ粗を探せば色々あるんですよ、ティガをなぞりすぎて謎タイミングで写真撮影したり、最終話の子供達の応援とか大分下手なオマージュだし、あんなんなくていい。

 

まあ悪いところはそこまでにして、結局それ以上に好きなところがあるのがトリガー。まずトリガー自体のスタイリッシュさですね。ティガの造形を残しつつも令和らしさのある……うん、美味しい!(語彙放棄)戦闘シーンの迫力は今までの作品以上の平均点を叩き出していたんじゃなかろうか。

 

グリッタートリガーまではまあティガオマージュやなぁと思ったんですが、闇と光の力を合わせたトリガートゥルースがまた「やられた……!」と思わせるデザインの見事さでした。こういうトリガー独自のポイントがいちいち好きになる。

 

そしてイグニス。最初は敵か味方か……もしかして途中で死ぬのか……みたいな不安感があったんですけど、話が進むたびにギャグキャラ要素が加わったりヒュドラムとの因縁が明らかになったり、しまいには巨人の力を得るというティガでいうところのまさかのマドカダイゴのポジションについたり。ヒュドラムとの決戦場面なんてめちゃくちゃカッコいいし。

 

中の人の細貝さんの話で言うと、その昔ゴーカイジャーでとんでもねえ悪役やってて子供達にめちゃくちゃ嫌われてたって聞きました。そんな細貝さんが10年の時を経てヒーローになってるのもエモいなぁ……。

 

個人的な話ですがニューイヤーフェスでイグニスにファンサされました。だからこんなに持ち上げてるってわけではけっして、けっしてないです。いやちょっとあるかも……

 

 

劇場版のエピソードZ、本編で拾われなかったイーヴィルの要素をここでか!と最後のピースがハマったような気持ちよさがありました。まだそんな理解できてないんですけど、劇場版見た上で本編見返したら多少トリガー=ケンゴのあの辺の話も分かる様になる……のかな?

 

デッカーにケンゴが登場した時も手放しで喜んだし、やっぱりトリガーはなんやかんやで好きだなぁ…。あと頼我くんは歌がうますぎる。なんであのOP原キーで歌えるんだ。

 

 

アキトはウルトラマン史上屈指のヒロイン。異論、あるか?

 

 

 

総括

 

 

ウルトラマン、おもろすぎる。(爆)

 

 

どうしてこんなに面白いものを10年間スルーしてたんだ!!!と思うぐらいに奥深い。まあ僕ら地方民の手の届く範囲に番組がなかったということにも起因していますが、そう考えると本当に配信という形式はありがたい。アマプラの配信が始まったこととトリガーを見始めたこと、それらが上手く合わさってウルトラマン見よっかなと思い始めて。世の中の事象全てはタイミング、そんな気がします。

 

ニュージェネシリーズは戦隊・ライダーと違って2クールというコンパクトさなのも見やすい一因なのかもなと思います。その二つに慣れてる人は物足りないと思うかもしれんが、円谷はその分ライブステージにも力を入れてたりするんでそれを含めて楽しめる要素が沢山あるんですよね。マジでライブステージ、良いですよ。ずっと素顔の戦士公演やってるようなもんですから。

 

もう既に平成三部作・コスモス・マックス辺りは見ているのですが、その辺の感想はまた追々……。

 

今初めて見たって人でも、昔離れてたけど今戻ったって人でもM78ワールドは快く迎えてくれる。そんな懐の深さを感じます。ウルトラマンデッカーも絶好調だし、楽しみは尽きんな〜。

 

 

 

 

 

今こそアニメ・ジュエルペットシリーズを見てみないか(ネタバレなし・紹介のみ)

はじめに

 

ミュークルドリーミーが終わってしまう!!!

 

毎週僕らにかわいい狂気を運んでくれたミュークルドリーミーが!!!

 

と絶望しているあなたへ。もしかしたら3期の発表があるかもしれないしないかもしれない。

 

ミュークルドリーミーの代わりなどないかもしれない。

 

でもそんなあなたの心の穴を埋める・・・かもしれない作品群を私は知っている。

 

そう、ジュエルペットである。

 

サンリオ作品を二年分楽しんだのであれば、温故知新の精神でこれまでのサンリオ作品に触れてみるというのは「フェスでええ感じのバンド見つけたからCD買ってみる」くらい自然な流れというものでしょう。

 

アニメ化されているサンリオ作品は一番著名なところでいくと「おねがいマイメロディ」、

深夜枠の「SHOW BY ROCK!」、監督の名前が怪しい「リルリルフェアリル」等がありますが、紹介主の俺がマイメロジュエルペットしか見ていないのでこの辺は省略させていただきます。

 

そしてもう一つ、マイメロより先にジュエルペットをススめる大きな理由。それは

 

Youtubeで全話公式配信してること。

 

大事なことなのでもう一度言いましょう。

 

 

 

Youtubeで全話公式配信しています!!

 

7年分、それぞれ50話分ある(7期だけ3クール分でちょっと短い)ボリュームのアニメが全部無料で見れるとはなんと爆アドなことか。二ヶ月ぐらいサブスク断ちしようがネット環境さえあればジュエルペットを見ることができます。

 

無料配信だから期間が決まってるんでしょ?というあなた。ご安心を。2019年6月に配信開始されてからかれこれ二年、未だに続いています。俺は2020年に見ました。いつだって見始めることができるのです。逆に言えばいつ終わるかわからないということなのですが・・・・・・

 

導入こそミュークルの話をしましたが、別にミュークルが終わることにかこつけて書いたわけではなく、単純にいつかジュエルペットに関する記事を書きたかっただけなのです。だからミュークル見てた人も見てない人もこの記事を読んでジュエルペット、見よう!

 

 

そもそもジュエルペットとはなんぞや

prtimes.jp

 

いきなり概要を他人任せにします。

 

ザックリ言えば「かわいい動物をモチーフにした宝石の瞳を持つ魔法使いのペットたちのキャラクター」がなんか人間とわちゃわちゃする話が世界観と雰囲気を変えて7年続きましたよってワケ。

 

テレ朝のニチアサ枠みたいなもので、なんと一年毎に世界観を一新しているので別に律儀に一期から順番に見なくても構わないわけです。ジュエルペット自体は同じ名前・見た目で登場するけど作品ごとに別人というイメージを持ってください。手塚・CLAMPでいうスターシステムですね。しらんけど。

 

 

てことで足掛け7年制作されたジュエルペットシリーズ、ここから各作品を自分が見た上での独断・偏見をゴリゴリに交えながら紹介していきます。

 

ちなみに馬鹿よ貴方はのボケ、平井ファラオ氏と九条水音氏もジュエルペットシリーズの感想記事を書いているので紹介させてもらいます。こちらも大きなネタバレはないので参考になるかと。

 

note.com

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ジュエルペット(無印)

 

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記念すべき第一期。

 

前年のマイメロの雰囲気を色濃く残した絵柄等、マイメロからジュエルペットにシフトする流れが見える作品。内容的には一話ずつその回のメインのジュエルペットが登場して主人公たちと協力して問題解決するよ!というわかりやすい展開。

ぶっちゃけ本筋のストーリーはおまけで、「ジュエルペットってこういう感じですよ〜こういうキャラクター達がいますよ〜」って視聴者に印象づけるのが目的な気がします。

 

第一期だしココから見れば間違いないっしょ!・・・・・・と言いたいところなんだけど、ルビー・ガーネット・サフィーのメイン三人娘が揃った時点で他のシリーズにシフトしてもいいと思っています。

まずこれを見終わってから他のシリーズへ、と思っている人が無印の途中で切ってしまって結局見なくなるってパターンを危惧しています。

 

一日1クールぐらい一気見する!てなると結構キツい(火の玉ストレート)。ギャグ自体他の作品・マイメロと比較しても弱く、ストーリーにメリハリがあるわけでもなく。一日一話ぐらいが望ましいかも。

ジュエルペットてぃんくる

 

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第二期。

 

急に絵柄が深夜アニメチックになりました。が、ストーリーは全シリーズの中で一番と言えるぐらい完成度が高く、シリーズ中唯一号泣したことを覚えています。

 

内気な女の子の桜あかりがひょんなことからルビーと出会って、何故か魔法学校に入学することになり卒業するまでの間に夢を見つけたり、姉へのコンプレックスを解消したり、好きな男の子に告白する勇気を身に付けたり・・・・・・と、一人の女の子がジュエルペットと一緒に成長する過程がこれでもかと描かれています。まあ早い話がハリー・ポッターです。

 

あかり・ルビーペアだけではなく各ペアにもそれぞれに成長物語が用意されており、いつの間にか保護者目線で頑張れと応援している自分がいることでしょう。俺はそうなった。

 

主人公達の成長の様子だけでなく、アルマという少年の暗躍という実にファンタジーっぽいシリアス要素も用意されているので次の展開がどんどん気になることでしょう。

 

ちなみにシリーズで唯一クラファンで最終回のその後をOVAで作られた作品だったりします。それだけ人気も凄いってことでしょうな。

 

ただジュエルペット≒ハチャメチャギャグのイメージとは180度違う作品なので、そのへんを求めてる人には肩透かしになるかもしれません。ギャグ自体はあるけどあくまでテイスト程度のものなので、そのへんは踏まえた上でご視聴を。

 

33話、凄いぞ〜。

 

 

 

ジュエルペットサンシャイン

 

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第三期。

 

おそらく色んな意味で一番有名なんじゃないでしょうか。ジュエルペット自体はよう知らんがジュエルペットサンシャインという狂ったアニメは知っている、と。

 

まずジュエルペットが高校3年生と一緒のクラスで一生徒として授業を受けてて担任は水槽から出られないイルカ、というだけで頭抱える世界観です。頭抱える世界観から飛び出る話がまともなわけねえんだ。ギャグ自体も子供番組らしからぬ攻め方で、セリフやナレーションでトンデモ暴言が飛び出すこともままあります。「本当に使えな〜い」「カスにはカスがお似合いラブ〜!」。子供がいたら絶対見せたくない(爆)。

 

やけにエッジに鋭いギャグばっかりに気が持ってかれますが、シリーズで一番ルビーが一人(一匹?)の女の子として描かれていることにも注目です。主人公、というにはあまりにも性格の悪い花音様と王子役の御影くんによるドロドロの恋愛模様はなかなか見ごたえがあります。

 

 

大きいお友達的には一番有名な作品と思われるのでここから見始めるというのもありかもしれません。エッジが効きすぎて目眩がするかもしれんが。ぶっちゃけ見やすくないからなこんなの!一気に12話分とか見ようもんなら頭おかしなるで。

 

放送版ではパロディシーンの挿入歌に元ネタを使っていたことで有名ですが、配信版だと差し替えになっている模様。そりゃそうじゃ。放送時のネタが気になる人はニコニコのまとめ動画でご確認ください。

 

 

ジュエルペット きら☆デコッ!

 

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第四期。

監督:森脇真琴

シリーズ構成:ふでやすかずゆき

 

と書けば感づく人はなんとなく感づくでしょう。カオスアニメの完成です。

 

ジュエルペットの住む世界に突然正義のヒーローを名乗るクセツヨ五人組が迷い込み、衣食住を共にしながらデコストーンという重要アイテムを集めるお話。

 

サンシャインに負けず劣らずエッジの効いたギャグ描写が飛び交いますが、

(例:ジュエルペット二匹のケツがくっついたまま展開する14話、無人島で全員野生に帰ってしまう15話、サンマの街にお邪魔する(?)25話等)

サンシャインと違うのは戦隊モチーフにしたり、ちびっこに求心力があるであろうデコりを取り入れたり、子供向け作品としての枠にちゃんと収まっていること。あっちは収まってないからね!

 

そしてこの辺も監督・脚本の技量と言うべきか、ギャグだらけのストーリーの中にも伏線を散りばめていて、それを最終クールで回収していく美しさがあります。渋谷に憧れていた主人公の大宮ぴんくがラストに選んだ道にも注目です。

 

本筋の完成度の高さとギャグ線の高さを兼ね備えた個人的シリーズ最高傑作といえるきらデコッ、俺はこれを最初に見ることをオススメします。ちょっとレッドへのヘイトが高すぎてイライラするのが難点ですが・・・・・・(ちゃんと改心しますのでご安心を)。

 

ちなみにこのきらデコッ放送中に映画スウィーツプリンセスが上映されています。ここでは言及しませんが、THE・キッズ映画という趣があります。

ジュエルペットハッピネス

 

youtu.be

 

第五期。

 

先程きらデコッが最高傑作だと言いましたが個人的に大好きなのがこのハッピネスです。

 

女王から「魔法の宝石集めたらいいことあるよ〜集めてきてね〜」と言われたからジュエルペット達が宝石を集めるためにカフェを開いて人間たちと交流していくよってお話。もう導入から適当です。ジュエルペットが魔法を使うバンクはシリーズ通しても一番凝ってますね。アホさとかわいさが絶妙にブレンドされています。

 

ギャグ中心なのは前作前々作と変わらずですが、やけにこの作品のギャグはふにゃふにゃしています。主人公のちありはちょくちょく突然地面から生えたなめこで転ぶし、それに対して周りは「よくあること」で済ませるし。

 

・・・・・・この雰囲気、どっかに見覚えありませんか?そう、ミュークルドリーミーです。何を隠そう監督・脚本はほぼほぼ同じ布陣なのです。ミュークルロスに陥る可能性のある人にまず見てもらいたいのがこのハッピネスです。どっかで見た!!というようなギャグやシチュエーションがそこかしらに紛れているので初めて見るのに何故か古巣に帰ったような気持ちになること請け合いです。

ミュークルの雰囲気を求める人なら真っ先にハッピネスを見るべきでしょう。後悔はしません。平井ファラオは「終盤はジュエルペットサッドネス!!」なんて言ってましたが個人的にはそこまででもないです。

 

人間側のキャラデザが萌え萌えしすぎず、かといってかわいさも失っておらずと絶妙なデザインでかなり好みです。主人公のちありが最後までめちゃくちゃ普通の女の子なのも良い。

 

個人的オススメ回はライバルキャラのまりえちゃんが宝石を生み出すチャンスに恵まれない挙げ句に悟りを開く29話です。

youtu.be。

 

このまりえちゃん、女児アニメ史に残る暴走っぷり・小物っぷりを見せつける革命的なキャラクターなのでよろしくお願いします。

 

ディジュエルペット

 

youtu.be

第六期。

 

てぃんくるより重いですね。ギャグはほぼほぼないに等しい。

 

ジュエルペットがメンターという立場で描かれ、そのメンターに導かれながらレディ/プリンスを目指す人間側たちによって終始ドラマが展開していきます。今までよりもかなり少女漫画的設定・展開で構成されており「本当にサンシャインと同じシリーズの作品か?」と疑われます。

 

主人公たちの淡い恋愛模様を主軸に置いたり、その裏で特定の人物をレディにしようと暗躍する黒幕がいたり・・・・・・とストーリー的には悪くないし新鮮で楽しめるものではあるんですが、個人的には好きではない作品です。

 

というのも、人間側のドラマに比重を置いた結果ジュエルペットの存在がかなり空気になってしまったり(メイン4匹以外はマジでいないも同然)、終盤お話の規模が大きくなりすぎて「俺は今何を見てるんだ?」となったり、もはやジュエルペットでやる意義のある話なのか疑問に思うところがあるからです。

特に新顔ジュエルペットであるルーアにヘイトが偏る展開になったのはいただけない。ジュエルペットを好きになってもらうためのアニメなのにジュエルペット嫌いにさせてどうすんだよ、と。

 

まあ上記は個人的に思うところではあるので、この辺気にしなければ上質なラブロマンスとして見れることでしょう。

 

ちなみに人間側でかろんというめっちゃ中の人が棒読みの子がいるんですが、彼女は最後までマジで上手くなりません(爆)。

 

 

 

ジュエルペット マジカルチェンジ

 

youtu.be

第七期。

 

レディのシリアス路線から一転、ギャグ中心へ元通り。

最後の作品だからなんなのかわかりませんが、やけにこの作品ハッチャケてます。今までどれだけふざけた作品でも終盤1クールになったら終わりに向けての準備と言うか、なんとなくピリオドに向けて本筋の物語が展開していきますがこのマジカルチェンジは全くそんなことはない。最終話ちょっと前までずっとふざけ倒しています。ただ新顔であるラリマーのアイドル物語などちゃんと縦軸になる話も存在します。

 

レギュラー人間キャラが三人と今までで一番少数だったり、メインキャストにあのMISONOがいたり、今まで皆勤賞だったガーネットとサフィーがレギュラーから外されたりと大きな変化がありますが一番の特徴はジュエルペットが魔法の力で擬人化すること。それをやっちゃったらもうシリーズ終わっちゃうだろ!!というような飛び道具的な設定がこの作品の核になっています。

 

マジカルチェンジに関してはにゃるら氏のエピソード紹介記事が分かりやすいので引用させていただきます。

note.com

 

狂った名エピソード5選だってさ。狂ってんのよ。

 

だいぶ詳細に魅力を書いていただけてるので俺から言えることはあんまりないんですが、ひとつだけ。

 

マジカルチェンジは最後に見るべきということ。

 

最終作であることをスタッフも分かっているのか、ラストらしい粋な演出が数話ほどですがメタ的に散りばめられています。こればっかりは全シリーズ見た上でエモさを感じていただきたい。

 

あと、レディ見終わってルーアに対してヘイトを溜めたなら是非このルーアに触れてメンタルリセットしてください。こっちのルーアはとても綺麗なルーアなので。勿論人間の姿もかわいい。

 

もし一つの作品を見終わって、他の作品に移ってアクが強すぎて「もうジュエルペットはええわ・・・・・・」と全部見ることが困難になった場合でもマジカルチェンジに関しては見る順番は最後にしてもらいたいです。

 

他のシリーズを見終わった上での「ご褒美」としてもマジカルチェンジは機能するかと思います。そのぐらいラストに見る充足感は大きいかな。勿論最初にこれを見て、その後他の作品見てからマジカルチェンジの該当するエピソードに触れて「そういうことだったのか・・・・・・」みたいな感覚になるのも一興。あんだけ大文字で書きましたがあくまで俺のオススメなので。絶対ではないよ!

 

 

 

最後に

 

特にありません(オカダ・カズチカ)。

ただひとつだけ、この記事を読んだ人が新たにジュエルペット愛好者の人口に加わることを願っています。各々で楽しんでくれ!

 

 

プリキュアを全シリーズ制覇したので感想を書く ※ネタバレゴリゴリ

あけましてからあげ4。ハルオです。

M-1グランプリ2021見ました?僕は断然ランジャタイが優勝です。

 

2020年の年末、僕は何の気なしにふたりはプリキュアを見始めました。

理由としては色々ありますが、それまで戦隊とライダーしか見てなかったニチアサにその年から何気なくヒープリも見始めまして。真面目にニチアサに取り組む(?)ようになったのが2020年でした。

シリーズもの、一つ見始めると他にも手を出したくなるのが俺のオタクとしての習性。脳裏に「いつか全部履修したいな・・・・・・」と思いながら、ジュエルペット見てたりアマゾンズ見てたりというのが2020年の僕。

後は何故か去年の時点で爆速履修かましてたフォロワーがいたり

twitter.com

大学時代の友人が先達のプリキュアおじさんだったり

twitter.com

ちらちら情報が入るとあ〜やっぱ俺もその「領域」に「到達」したいな〜となってくるわけですね。

 

脳裏の全履修目標が何故か年末にスイッチが入ったのでしょう。そこから一年に渡るVS18年の戦いが始まりました。

導入はこんなもんでいいでしょう。ワンシリーズごとに感想を連ねていきます。ツイートの内容プラスアルファでネタバレ込の感想も交えられたらいいかな。

 

好み指数を★4つで評価したいと思います。

★★★★:マイフェイバリット。刺さりました

★★★:面白い&好み。

★★:面白い

★:惜しいな・・・もう一歩!

 

基本的に全部楽しんで見たので★一つもけしてけなしてるわけではありません。ただ全体で見たら好みではないって感じなんで、言うほど低評価ではないです。ご了承を。

 

それではいってみましょう。↓

 

 

ふたりはプリキュア

★★

記念すべき第一作。それまでおジャ魔女ナージャクレヨン王国を放送していた枠でいきなりゴリゴリのステゴロを展開されたキッズ達、どういう気持ちだったんでしょう(当時小学生の僕はもうニチアサ見てなかった)。

なんというかこう、制作陣の「かますぞコラ!!」という気概が強く伝わってくる。SEの使い方とか砂煙の舞い方一つでも俺はどのジャンルのアニメ見てるんだ、という気持ち。

もしステゴロ路線が失敗した時に方向転換できるよう本筋を2クール目で片付ける予定だったみたいで、前半2クールのスピード感たるやほんまに一年やり切る気あるんか?と言いたくなるレベル。5話足らずで敵幹部登場→退場→交代を繰り返していたような記憶がありますね。なので一年走り切ることを担保されてる他シリーズに比べたらやけに展開が目まぐるしく荒削りな作風であるなと感じます。終盤になると敵が実質二組に分かれて三つ巴になるし。お前ホントに一作目か?

 

 

ステゴロばっかり目に付きがちですが僕は無印におけるキモは「ガールミーツガール」だと思ってます。

同じクラスでありながら運動部エースのなぎさ、ゴリゴリの理系のほのかとお互いに名字プラスさん付けレベルの仲だった二人がプリキュアとかいう恥ずかしい口上言わなきゃならん接点で結ばれて、序盤ずっとよそよそしく一緒に戦ってたんですよね(本放送で2ヶ月くらいこの状況で戦ってたのがまた凄いな)。

その二人が伝説の8話で実に思春期の女の子っぽい理由で喧嘩して、そこでお互いに赤裸々に心をぶつけ合い、仲良くなって〜の42話での信頼の確認作業。

この作品の真髄はプリキュアとして二人が戦うのではなくプリキュアを通して二人が友達になることにある・・・というのが僕の持論です。

思い返せば第一作目から語り継がれるような珠玉エピソードが詰まってんなぁ!

全体的な出来を見ると粗いなぁと思うようなところがあるので評価は★★というところ。キリヤとほのかの顛末がまた切ないんだよなぁ。ただこの辺の「敵との理解」が果たされなかったことが二年後に活かされるんですよね。

 

 

ふたりはプリキュアMax Heart

 

ふたりじゃねえじゃん!(cv.三村マサカズ)冒頭の変身バンクが既にパワーアップしてて否応なしにワクワクさせられましたね。

なぎさとほのかの話はぶっちゃけ前作で全部やりきってる感があったので、なんとなくサブキャラの出番が増えたり、日常回の割合が増えたり、何より新顔の九条ひかりの掘り下げが多かったり。てか実質九条ひかりのための一年間と言っても良い。九条ひかりがクイーンの生命としてではなく、一人の人間になっていくための一年間でしたね。

 

今思い返すと「アカネさんの従姉妹」という設定で現実世界に潜り込んでて、最後までバレずじまいなの結構ホラーですよね。本筋的にどうでもいい部分だけどよくよく考えたら怖いよ。

 

★一つなのは日常が充実している一方で戦闘がノルマ的・・・逆に今日戦う必要ある?みたいな回が多く見受けられたことですね。なんかバトルの必要性が薄れてしまってた。

あと終盤のそれまでの伏線ほん投げて〜の例の「こうなっちゃいました」かな。ひかりを消す結末がよろしくないのは分かるけどだとしたら「ひかりを消さずに済む導線」を紡いだ上でその結末を迎えてほしかった。

 

 

MHを経て自分の中で「二年目、出来としては怪しい説」が浮上してきました。答え合わせはここから3年後。

 

・・・・・・なぎさと藤P先輩はほぼ付き合ってるようなもんだろ!

 

 

ふたりはプリキュア Splash★Star

★★★★

 

キャラデザが酷似してるわなんか商業的にはコケたわで外面から受けとる前評判的にはよろしくなかったんですが、履修者からの評価は軒並みグンバツなのでそのへんの期待が大きかった作品。見てないやつの酷評はカス。

なぎさとほのかがほぼ他人→親友になる流れだったのが咲と舞は正反対にもかかわらず久々の出会い→意気投合なんでそこでも差別化が図られてたのかなと。仲良くなる過程を省くことで序盤に咲の妹、みのりちゃんを核とした話を展開したりとしっかり日常を描写してたのが印象深い。みのりちゃんは満と薫の改心にも一役も二役も買ってるんでこの作品のMVPとも呼べる存在ですね。

 

流れとしては無印と同じく敵幹部が退場→交代を繰り返していくんですがキャラの立ち具合がダントツですね。カレッチと呼んでくれ!とかかましたり、踊ってばっかだったり、ほぼ岩田光央だったり、ハナミズターレだったり、なんか最後に愛の告白しながら消滅したり。花鳥風月モチーフのプリキュアに対して五行思想をモチーフに持っていくのがまた美しい。そう、この作品とにかく自然描写にしろモチーフにしろ「美しさ」がズバ抜けてる。

 

何より満と薫、この二人をおいてSSは語れないでしょう。敵でありながらも咲と舞、そしてみのりちゃんに心をときほぐされていく展開、そして48話の四人揃っての

「花が咲き」「鳥は舞う」「風が薫り」「月は満ちる」

 

これを見た時点で「あ、この先のシリーズでこれを超える場面には出会わないな・・・」と感じたことを覚えてます(実際はGoプリ・まほプリで同レベルのバケモンシーンが現れたが)。

 

この辺の自分のツイートがこれまたきしょい。

https://twitter.com/darts_system/status/1357866704328531968?s=20

 

評価はMAX★4。

ほのか・キリヤの関係性の発展ともいえるような満と薫、自然モチーフにより少し柔らかくなったステゴロ表現、みのりちゃん・健太といったサブキャラのキャラ立ち、それに付随した日常回の充実っぷり。これはもう無印の反省点すべてを昇華させていると言ってもいいと思います。「ふたりは」という屋号でできることはこの作品でやりきったんじゃないかな。だからこその「ふたりは」シリーズの終焉なのでは。

ただこの作品、作品単体でも勿論面白いけど真に深みを感じたいのならば少なくとも無印は見てもらわなければならない、単体ではオススメできないというジレンマがあります。大好きなんだけど一発目に見てほしくないなぁ、という複雑な気持ちにさせてくるやつ。

 

満と薫はプリキュアだろうが〜!!ってコラたまに見ますが僕はプリキュアじゃないと思ってる。

555でいうスネークオルフェノク的な、味方怪人ぽい立ち位置のほうが僕は好きです。何?仮面ライダー555を知らない?廊下に立ってろ。

あと美翔舞さんは全シリーズで一番可愛いと僕の中でもっぱらの噂です。

 

 

 

Yes!プリキュア5

★★

 

いよいよ5人になりおった。草尾さんといえば桜木花道とカブタックだったのがココのアホみたいな高音ぶつけられて脳がバグりそうになりました。何?そのギャルゲーみたいな制服は・・・。

 

SSが無印要素をブラッシュアップさせたものなら、プリキュア5はいきなり5人になったり恋愛要素突っ込んだり、個人での変身ができたりと新要素をガチガチに詰め込んだ感じ。恋愛要素の取り入れ方も上手いっすね、少女漫画チックでこそばゆくなりますがのぞみとココ、こまちとナッツの進展具合が実に心を掴んでくる。

 

夢というテーマに対して全く違うスタンスの5人が真摯に向き合ってる姿が印象的でした。既に目標のあるうららとこまち、夢を探す途中であるりんとかれん、そして夢原のぞみ。5人という大所帯のシリーズはこの先も多く出てくるけど、初期メン5人というスタートで一番キャラエピソードの振り分けが上手いのもプリキュア5だと思います。

 

かれん/キュアアクアが覚悟が足りなさ故に最初の変身失敗するのも印象深いですね〜。諦念ではなく、自分が純粋に皆の力になりたいから変身する、という。プリキュアとしての覚悟を再認識させるような場面でしたね。

りん/キュアルージュの初変身も大好きです。戦うのは怖いけど親友ののぞみを一人で戦わせることなんて出来ないから戦う覚悟を決める、というのは変身の動機としては全シリーズ含めてもトップクラスに好きです。勿論最推し。

 

今まで同級生同士で組んでたのがいきなり先輩後輩混合チームになり、しかもそこで接点が生まれるメンバーもいるもんだから他シリーズと比べても衝突が多めだったかな。特に中盤、ミルクの粗相をきっかけに一気にバラバラになるのは見ていて辛かった。それでも結束することが出来たのはひとえに夢原のぞみのカリスマというか人徳というか。

 

とにかくプリキュア5夢原のぞみという人物ありきの作品だなと思う。勉強もスポーツもてんでダメ、行動もいきあたりばったりもいいところ。でも人を惹きつけたり引っ張ったりする力は強烈で、自分よりも能力4人をまとめ上げてたのは彼女の不思議な魅力あってこそなんですよね。初対面では我の強い「やべー女だ・・・」という印象しかなかったのが話数が進むごとに(特に30話の決意とか)カッコよく見えてくる。

 

評価は★2。めちゃくちゃ面白いし傑作ですがいかんせん登場仕立てのミルクが苦手でしたね。和を乱すわ謝らんわ無能だわで歴代最低の妖精でした(どんどん良くなっていくけど)。

後はブンビーさん以外の敵キャラの印象があまりにも薄いこと。制作陣が意識的に「ナイトメア」としかプリキュアに呼ばせなかったっぽいけどその結果固有名も覚えられんし全然敵が魅力的に見えんかったんよなぁ。実に惜しい。

 

Yes!プリキュア5GoGo!

 

あんだけ綺麗に終わらせたのに続編やるんかい!

 

MH見終えた時点で「二年目、出来としては怪しい説」が浮上してましたが、案の定、という感じでした。一年丸ごとファンディスク見せられたような気持ち。4クールはなげえよ。1クールでまとめられるわ。シロップが結局何者だったのかもう覚えていません(爆)。

 

とはいえ良い点はもちろんあって、まずひとつにヘイト溜め込んだミルクが変身・人間体を得て親しみやすくなったこと。二年目がないとミルクの評価は低いままだったんじゃないでしょうか。

 

二年目というのは冗長になりがちだけど(実際なったが)一年目で提示した展開にアンサーを渡せる強みがあり、のぞみが教師になる夢を見つけた一作目に対しその夢に向かって実践してる姿が描かれてたのは良かったですね。

 

それと15話の次回予告におけるかれんさんの衝撃の「オイ!!」。飲んでた芋焼酎吹き出した記憶があります。追い詰めれば追い詰めるほど面白いことになる女水無月かれん。リアクション芸人かなにか?

 

一番特筆すべきはブンビーさんが救われたこと!!これに尽きる。MHが九条ひかりの為の一年ならプリキュア5GoGoはブンビーさんの為の一年だったのではないでしょうか。プリキュア5見ててブンビーさんのこと嫌いなやつおらんやろ。

 

フレッシュプリキュア

★★★

 

SS→プリキュア5どころではない、明らかに全てが変わったことを実感しました。

等身が違う タッチが違う 違うだろ 全てが(やかましい)

今まで妖精の世界を守る為に戦っていたプリキュアが明確に地球を守る、それに加えて一般の人から存在を認知されるようになる、という点でそれまでのシリーズとはまるで空気感が違う。

この作品から世界の平和を守るプリキュア、すなわちGoプリまで続く正義のヒーロープリキュア路線が始まったターニングポイント的な作品だと位置づけています。今までがクウガだったとすればフレプリはアギトですね。基礎を築き上げたという点で。

 

一対一の魂の殴り合い、からの贖罪の戦士キュアパッション誕生!の流れが一番有名ドコロだと思いますが、一番フレプリに感じた印象は「こんなになにやってもいいんだ!!」という自由感。

・人間と動物の中身を入れ替える侵略作戦

・カツラを全生物につける侵略作戦

・何故かプリキュア専用のトレーニングルームを設けるミユキさん

・ナキワメーケと生身で渡り合うカオルちゃん

・そもそも上記2つの作戦で地球侵略しようとする敵のIQ

 

ところどころで心温まるエピソードや激アツなエピソードもありつつ、頭に浮かぶのは「そんなんあり?」なギャグ線高めのエピソード。ここで型にハマらない作風を展開してくれたおかげで後のシリーズでも柔軟に話を作れたんじゃないかなと思います(夏休みの宿題の為に変身する来海えりかとか)。

 

評価は★3。癖のあるキャラデザもごった煮返しな作風もツボです。敵幹部が救われるのもポイント高し。稀代のアホことウエスターさんはこの作品のMVPです。

惜しむらくは全体で動く回が多くて個人会が少なめだったこと。みきたんあたりは路線変更を余儀なくされてその割りを食った感があるね。あと我が名はインフィニティ怖すぎ!子供泣くぞ。

 

ハートキャッチプリキュア

★★★★

 

キャラデザに癖あるなぁ・・・・・・てかこれおジャ魔女どれみやないかい!!!!

 

キャラデザ:馬越 嘉彦

脚本:山田 隆司

 

おジャ魔女どれみやないかい!!!!(2回目)

 

てことでどれみを通った者にとってはかなり馴染み深い絵柄と作風で、否が応にも意識する部分が多いんですが、別にそれ抜きにしてもひっじょ〜〜〜〜〜に完成度が高い。

 

デザトリアンが人々の悩み・苦しみを媒体にする設定故に、その元になるゲストキャラが毎回メインになるという。これによって毎回お話の内容が濃ゆくなるのよ。そんでこのデザトリアン、その悩みを口に出すし。デザトリアン役のカネトモが少年だったり少女だったりで見事に演じ分けてて、しかも悲痛さが伝わってくるんですよね。声優・金田朋子の実力を感じる。

 

来海えりかとかいうにぎやかし、プリキュア史の中でも大発明ですね。一人の人間として芯がありつつも俗物っぷりを要所要所で見せつけてくるのは新しいプリキュア像でした。

 

ブロッサムおしりパーンチ!やら、珍獣キュアマリンやら完全にうん◯な心の種やら、決め台詞をわざわざ次回までに考えといたりとギャグ描写に余念がないけど一方で月影ゆり周りがあまりにも救いようがなく、もうちょっと手心を・・・・・・と言う気持ちに。死という概念を正面から受け止めているのもハトプリの特徴の一つ。

 

評価は★4。これはもう完成度の高さで4を与えています。シリアス・コメディ・縦軸ストーリー・横軸の日常回、どこをとってもスキがない。大傑作と言っても過言ではないと思います。プリキュアを見るならまずこれを見ろ!と言える。

 

映画がこれまた大傑作なんですよ。

https://twitter.com/darts_system/status/1394582385740554242?s=20

 

演出、ストーリー、どこをとっても単独映画ではナンバーワンの出来栄えだと思います。TV本編も映画もスキがない。

 

個人的な話ですが、十二国記読者としては久川綾桑島法子が同じ作品でプリキュアになっていることに妙な感動を覚えました。月影をどこまでも海は広がるんだよなぁ・・・・・・。

 

 

スイートプリキュア

 

★★★★

 

ハトプリという傑作が生まれたことでこれ以上の作品はもう生まれないのでは・・・・・・?と思ってた矢先、別基軸で思い切り刺しにくる作品がやってきました。スイプリです。

 

正直な所、1話を見た限りでは「大丈夫か?」という気持ちが勝ってました。いきなりやけに説明が長くてダルいし。

主人公登場したと思ったらそこから相棒とやけに湿度の高い喧嘩が始まり、なんと1クールずっと喧嘩しっぱなし。ここまで険悪なコンビも珍しい(この辺の雰囲気も割と好きではあったが)。

 

とにかく低調なスタートで不安にさせるんですが、この作品「化ける」んですね。クールが進むごとに目に見えて右肩上がりで面白くなっていく。

 

紆余曲折あって二人が和解したと思ったら2クール目はハミィとセイレーンの問題にシフトし、そこからセイレーンの改心に至るまでの描写の丁寧っぷり。ハミィの健気さに対しセイレーンが嗚咽で歌が歌えなくなるシーン、激アツすぎる。

 

セイレーン改心・エレン加入後の3クール目は三人ともやけにはっちゃけ始めて毎話面白ボーナスタイムに入り、4クール目からは今までの伏線を全部回収して一気に物語が集約していく爽快感があります。新規メンバーが加入するたびに敵の勢力図も変わるのでその辺も飽きずに見続けることができるポイント。

 

クールごとに「キメ」があって、そこで打ち止めかと思ったらプラスアルファの面白さが加わって更にオモロが加速していきます。見始めると止まらなくなるんじゃなかろうか。

 

評価は★4。ハトプリの4に比べるとこっちは人によって評価が分かれるかなと思いますが、僕は断然好きという意味合いも込めて4です。ぶっちゃけ一番好きですね。スロースターターな分後半へのブーストが半端ないことになる稀有な作品。なーんとなく仮面ライダー剣的な趣を感じますね。

 

映画でアコの親であるメフィストアフロディテ夫婦が城から真っ逆さまに落ちてピンピンしてたの流石に爆笑しました。ゴリラ王家かよ。

 

忠犬西島和音、あいつはラスボスよりやばいですよ。皆さん気をつけたほうが良い。

 

スマイルプリキュア

 

爆速で5人が揃って追加メンバーもなし。とにかくレギュラーメンバーを揃えて速い所キャラを動かそうぜ!みたいな気概を感じさせる。実際どの話でも常に5人がハチャメチャに動きまわってる印象でした。賑やかなることアホの如し。

 

透明人間になるわ(しかもオチほったらかしだわ)、急に子供になるわ、なんか敵と一緒にすごろくやりはじめるわ、キュアハッピーがロボットになるわ、あぁ〜もうめちゃくちゃや。フレプリのそれを超えるギャグの応酬に見てて脳が溶けるかと思いました。

 

とはいえやよいの名前の由来回であったり、あかねのラブロマンス回だったり、キメるところはバッチリキメてくるのが油断できないところ。運動会の話とか泣かせにくるエピソード結構ある。とにかく個人回の充実っぷりは歴代随一でしょう。

 

評価は★1。まぁ・・・・・・パッと出てきてパッと死ぬバッドエンドプリキュア、突然妖精だったことが分かる三幹部、もう全然覚えてないラスボスと終盤あまりにもグデングデンだったことがマイナスですね。

終盤の個人回で三幹部が「もう後がない!!」と言ってプリキュア達をガチで追い詰めるわけですけど、正直今までずっと愛らしくギャグ描写がされてきたこいつらを急に「凶悪な」敵に仕立て上げることにあまりにも違和感がありました。なおの兄弟を一掃しようとするマジョリーナとか、本当に彼女にその役目を負わせなければならないのか?と。(この時のキュアマーチの絶望顔もキッツい)。プリキュアを追い詰める役柄にしては、三幹部をあまりにも魅力的に描きすぎたんじゃないかな。

 

笑顔をテーマにしているにも関わらず、落とす時は容赦なく落とすのも苦手なところかな・・・・・・いざ暗黒を描くと加減知らなくなるのはギャグ描写の反動なんでしょうか。

 

推しは日野あかねです。田野アサミさん結婚おめでとうございます。

 

 

ドキドキプリキュア

★★★

 

ズッコケ5人組だったスマプリから一転、史上稀に見るメンバー全員がハイスペックというトンデモチームの誕生。忖度なしに知能・格闘・統率力、どれをとっても歴代最強なのではないかと思わせる布陣です。

 

メンバーの優秀さも相まって、スーパーヒーロー色が一番強くて好みです。どれだけピンチに陥ろうとも「こいつらならまあ・・・大丈夫やろ!」という気持ちにさせてくれます。メンバーだけでなく妖精たちも歴代随一に優秀なのでとかく安心して見続けることができましたね。

 

でもけしてオレツエーーーを楽しむ作品ではなく、それよりも「愛」の重い描写と怒涛の伏線回収こそがドキプリの真骨頂でしょう。マナが真琴にお熱であることに嫉妬する菱川六花の感情の大きさ。好きなやつです。

 

中盤から登場する追加戦士ブラフのレジーナも味わい深い。46話で世界を敵に回しても父の味方になる決意を見せるシーン、愛ですね。

 

ジーナが五人目になるかと思いきや無から現れた亜久里が「プリキュア5つの誓い!」とか言い出したときは大丈夫か?・・・・・・と思ったもんですが、話がすすむうちに愛着が湧くし、そもそも終盤でバラされるレジーナと亜久里の関係性を鑑みると、二人の劇中の出番がちょうどバトンタッチするような感じだったのも納得がいくと言うか。なんか見た目似てるのも全てが伏線だったわけですか。やられた。

 

ジコチュー、という敵に対して「自己中心的になるのは愛の裏返し」という答えに行き着くのは哲学的でここも好みですね。プシュケーというワードがある通りどこか思想・設定にギリシア哲学に通じるものがあり、倫理もっかい勉強したいなという気持ちにさせてくれますね。

 

評価は★3。伏線回収も見事だしメンバーの頼もしさもあってずっと安心して見れる作品ではあるんですが、あまりにも優秀過ぎるのは賛否両論あるような気がしますね。等身大の女の子が変身するコンセプトからは外れてるのかな、という。僕は好きなんですけど。

 

 

変身バンクもキメキメな剣崎真琴、回が進む毎にボロが出まくるの大好きでしたね。歯医者に行きたくなくて駄々こねるのクッソ情けなくて草。でも40話の歌いながらの変身、実に特撮ぽくてカッコイイんですよね。

 

 

ハピネスチャージプリキュア

 

問題作、爆誕プリキュア5の比ではない湿り気の高い恋愛描写やら歴代で一番深い闇を抱える主人公愛乃めぐみやらガチのろくでなしと名高いブルーやら。

 

何よりドキプリの後に見ると尚更辛くなる。なぜかと言うと愛乃めぐみが抱える問題、前作の主人公相田マナが大体解決してしまっているんですよね。

 

人を助けたい気持ちはあれど自分にその能力が備わってないこと、相手の必要不必要を問わず手を差し伸べようとすること、プリキュアに集中しすぎて学力がアレなこと、全てが相田マナが備えていたもの。中盤から愛乃めぐみが自分の問題に気づき始めてからというもの、見てるこっちが辛くなりました。更に幼馴染の相楽誠司がどれだけめぐみを想っても当の本人はブルーにお熱だっていうんだからもう見てられない。終盤で誠司が敵に操られた際には「っしゃ!!誠司!!もう全部滅ぼせ!!!」という気持ちにさえなりました。誠司にはその権利がある。

 

 

評価は★1。

こう、等身大の女の子が戦うということに改めて向き合った結果恋愛要素がドロっとしたり、プリキュアとしての幸せと愛乃めぐみとしての幸せが同一ではないことに踏み込んだり・・・・・・挑戦心は良かったなと思うんですけど、それは10周年でやるべきことではなかったし、その試みが上手くいったとも言えないし。

 

てかそれより何より話の構成が下手なことに文句を言いたい。いおなの姉貴の話そんだけ引っ張っといて2話ぐらいの尺で解決するんかい。

 

とはいえ単独映画はかなり良い出来なんですね。この映画を通してやっとめぐみが向き合わなければならない自分の問題に直面するし、最終決戦で使われる挿入歌もドンピシャなタイミングだし。単独映画が名作であるがゆえに本編の後一歩な感じが歯がゆい。

 

イ〜ノ〜セ〜ン〜ト〜♪ 長過ぎる。

 

Go!プリンセスプリキュア

★★★

 

ハピネスチャージが今までのシリーズのアンチテーゼであるならばGoプリはフレプリまでの流れを踏襲・総決算したような内容。テーマはプリ5と同じく夢ですが、プリ5の面々は明確な夢があったり、まだ探している途中であったのに対しGoプリの面々は既に「こうなりたい」という夢が明確に見えているんですよね。そこは上手いこと差別化してたなと。

 

プリンセス、と聞いて戦う印象もないし、そもそもプリンセスを目指すとはいったい?という疑問点が見る前に浮かぶんですが、Goプリにおけるプリンセスとは「プリンセスのように気品ある人」であり、玉の輿的な意味合いではないというのをプリキュアメンバーが努力する姿を通して提示してくれる親切設計。OPで繰り返し「強く、優しく、美しく」と唱え、その理念に沿って彼女たちは行動していきます。

その一方で追加戦士であるキュアスカーレット/トワは出自がモノホンのプリンセスであるため、ステレオタイプ的意味合いのプリンセスも実は揃えてたりするんですね。この辺がまた面白い。

 

特筆すべきはやっぱり38→39話じゃないでしょうか。自身の夢の支えだったカナタに「プリンセスになんかならなくていい」と否定され、そこからカナタ本人の励ましで立ち直る・・・・・・かと思いきや元々プリンセスになる夢は誰に言われても諦めんのじゃい!!と自力で復活する春野はるか、メンタルバケモンすぎる。39話は上記のやり取りと戦闘含め、俺の中ではSS48話に並ぶ瞬間最大風速です。

 

評価は★3。プリンセス自体は突飛なモチーフに見えるけど、今までのシリーズで培ってきたものをより高い練度で形にしているので、ハトプリと並んで初めてプリキュアに触れる人にもオススメできます。

 

推しはずっとブレることなく夢に突き進む姿がカッコよかった、かつ山村響さんのファンであるがゆえの天ノ川きらら・・・・・・と言いたいところですが一条らんこのインパクトに敗北しました。割とシリアス成分高めなGoプリの中で登場するだけで笑いを提供する女、あまりにも異端。

 

魔法つかいプリキュア

★★

 

SS,Goプリに続く瞬間最大風速記録作品。前2つと違うのは戦闘シーンではないところで記録したこと。

 

メンバー構成といい敵組織の構図といい変身条件といい、無印、MHの要素を感じる部分が多かったです。Goプリがフレプリまでの作風の総決算ならばまほプリは「ふたりは」のリブートとも言うべきか。

今までのプリキュアと明確に違うのは全編通して、敵から地球や街を守るのを目的としているのではなく、「自分たちを襲ってくるから戦います」のスタンスでいること。そもそも敵側はプリキュアのアイテムを狙うだけで周りに危害を加える様子が一切ないのです。彼女たちは毎話常に日々の生活を楽しんでいて、肝心のストーリーは校長や敵組織などその周りの大人がいつの間にか進めている。これまでのプリキュアとは一切勝手が違う、もはやプリキュアではない別のシリーズなのではないかと思うほど。

 

日常回を充実させたからこそ終盤に世界が分離して別れなければならなくなる、という展開が強く響いてきましたね。そこから襲ってくる49話のエモーショナル。こればっかりは文章で伝えても仕方がない、見た人間同士で「いいよね」「いい・・・・・・」と語り合うものでありたい。

 

一番好きなのは最初に登場した敵であったバッティが、主人を利用していたオルーバに対して、自分の仲間たちを触媒にした「モットヨクバール」で一泡吹かせた場面ですかね。敵がかつて自分たちを苦しめた技で助太刀する展開、大好物です。まさかバッティさんがバトル方面で一番の激アツ展開持ってくるとは思ってなかった。

 

評価は★2。

文句なしの面白さなんですが、他のプリキュアとはあまりにも空気感が違うのでオタクに単品ですすめてしまうとまほプリをプリキュアの基本と捉えて、他のプリキュア見たときに「なんか違うな・・・・・・」となる可能性を捨てきれません。よって★2としました。実際まほプリしかしらんみたいな人はいらっしゃるので。まあリアタイ視聴の場合次作が乗るに乗り切れない作風だったのも悪いですが。

 

単独映画はマスコットのモフルンがプリキュアになるというのがこれまた珍しい。斎藤彩夏ソムリエ(キッショ)としてはSSぶりに毎話斎藤さんの声が聞けるのは非常に喜ばしいことでした。これを読んでるあなた、ジュエルペットシリーズも見てください。youtubeで全話配信してます。

 

 

キラキラ☆プリキュアアラモード

★★

 

5GoGo以来の大所帯、6人のパティシエ軍団、プリキュアシリーズに殴り込み。

まほプリが魔法(物理)だったのに対しこっちは肉弾戦をほぼ封印するという前人未到の挑戦。ステゴロなしでどこまでバトれるかは中々難しかったんじゃないかと思いますが、これはこれで特殊特化なバトルが展開されてて楽しめました。個人回で毎度キャラソンが挿入されるの豪華すぎる。

 

プリアラはまずキャストに目を見張るものがありました。あの美山加恋福原遥プリキュアになると聞いた時は耳を疑いましたね。彼女たちが声の仕事もできるんだぞ、ということを一年間見せつけられたわけです。いや片方はまいんちゃんでゴリゴリアフレコしてたか。

更におジャ魔女どれみ千葉千恵巳さんが敵幹部ビブリーとして登板してたのだから、興奮するなと言う方が難しい。しかもビブリーは可愛い。

 

とまあいきなり本編ではなくそれ以外の所から言及しましたが、肝心の本編は・・・・・・

よう分からん(爆)。

 

メイン6人ともそれぞれお菓子が好きという共通点を持ちつつ、抱えてる悩み、目指す目標もあり、個人回でそれらを解決していきました。いったはずなんです。

 

本筋が思い出せんのよ(爆)。

 

敵組織の事情がいろいろややこしく、ていうか試行錯誤しすぎてよくわからなくなり、更にはこいつら何のために戦ってるのかすらも思い出せなくなりマジで終盤ずっと「こいつらずっとなにやってんだ・・・・・・?」という状況になってました。なんかいつの間にか茂造頭の妖精がプリキュアになるし。あそこはホンマに分からん。

 

本筋はともすれば5GoGo、スマプリ以上のゴチャゴチャっぷりを見せつけられたわけですがキャラクターは大所帯の中でとてもイキイキとしてて輝いて見えます。やけに口調がおっさんくさいいちか、スイーツと仲間を通してトラウマを克服するひまり、一人だけBECK顔負けな熱血バンド物語やってるあおい、やけに粘度の高い百合の波動を展開するゆかり&あきら、劇場版で独壇場を展開するシエル。5GoGo、スマプリ両方の長所・短所をそのまま受け取ってる感じがして残念。

 

評価は★1。・・・・・・としたいところですが個人的にこのプリアラ、単独映画が自分に刺さりまくりました。シエルとその人格激ヤバ師匠を中心に据えた、ほぼギャグに振り切った時のクレしん映画を見ている時のあの感じ。感動路線ではない完全なドタバタ映画をプリキュア史に残してくれたのが自分としてはとても嬉しいので、映画込みで★2にします。この映画、ぶっちゃけ歴代プリキュア映画の中でもダントツで好きです。これを見てお前もハジケリストになれ。

 

 

HUGっと!プリキュア

★★

 

リアタイ放送時に実況で「出産だ!!!!!!」と声のでかいニチアサ勢の実況がTLにのさばりまくってたのを覚えてます。あと男プリキュアね。

 

蓋を開けてみればそんなものは構成部の一つでしかなく、それよりも驚いたのは壮大に広がる歴史改変系SFの世界。敵組織が規定の未来を覆すためにアナザーワールドから侵略しにきていたとネタバラシされた時にはシビれました。育児がテーマだったようですがそれよりも俺に刺さる「SF」がご用意されてんじゃん。考察の余地もご用意されている福利厚生の厚さ。

 

なんせ脚本が坪田文さんということもあり、随所で某レインボーラ◯ブを彷彿とさせるような暗黒を見せつけられたのは実にゾクゾクしましたね。俺はこの「ヒリつき」を知っている。劇中で取り上げる問題もやけに令和感のある「今」の社会問題で重くなりすぎやしないかと不安でしたが、そこはサトジュン監督の手腕もあってかギャグを挟みつつ見やすく仕上げられてましたね。野乃はな、ちょくちょく奇天烈ムーブするのがツボです。

 

ハピチャ以来久々に恋愛要素を復活させてましたが、ほまれとハリーの恋愛模様プリキュア5以来にバチッとハマってたなと思います。失恋ではあったけど実に爽やかなLOVEが見れたので満足度が高い(なんかやけにドロっとした恋愛模様の作品があったような・・・・・・)。

 

追加戦士がこれまでにない「二人同時加入・変身」という形だったのも印象的です。小学生とアンドロイドという凸凹コンビで「ふたりはプリキュア」になるのが感慨深い。変身バンクでさえ二人セットになってるんだからもう完全に意識してんだろと言わざるを得ない。

cv.田村奈央とロボットの組み合わせってそれもうほぼヘボットじゃん。未来で新しくこの世界でのルールー作り出すのとかもまんまヘボットの別周回じゃん。

 

15周年作品ということもあって初代の二人の客演があったり、オールスターズ的な話が中盤に差し込まれたりとやけに豪華でしたね。初代の二人が突然出てきた時は変な声出た。オールスターズ回でのキュアピーチの兄貴っぷり、本編よりカッコイイ登場するGoプリ組が特に好きです。

 

周年映画でなぎさの口からプリキュアだって中学生なんだよ」って台詞が出てくるの、原点に立ち返るような気持ちになれましたね。ここが元来のプリキュアのコンセプトなんだと思う。

 

評価は★2。内容的にはだいぶ重めなので得意ではないのだけれど、SF要素は大好物だしはなとジョージの関係性は割と踏み込んでて挑戦的だったし、やっぱ完成度高いですね。周年映画を作る関係で単独映画が作られなかったのは残念。

 

 

 

阿万野ひなせくんの恋は報われたのでしょうか・・・・・・。

 

 

スター☆トゥインクルプリキュア

★★★

 

ハグプリが隠れSFだったのに対しコンセプトから分かる通りのド直球SFをぶつけてきたなという。いきなり変身バンクが歌込みだったのにはひっくり返りました。ともすればくどくなるんじゃないかと思いきや、単純に曲が良かったり個人回になるとソロ歌唱になる工夫があったりで飽きずに済みました。

 

宇宙をテーマにしているだけあって、舞台が地球に留まらずに様々な星を冒険するのはスタプリならではの作風でかなりワクワクしました。今までは基本的に物語の舞台が主人公達が済む街に限定されがちだったので。

 

多様性にフォーカスを当てていることもあって時折目を当てられない差別意識に直面することもあるのですが、星奈ひかるという圧倒的光属性の主人公のおかげでそこまでシリアスにならずに済んだのかなと思います。いやキッツい場面はキッツいけどね。

 

特にこの作品の敵陣営は闇に堕ちた原因が個人の力ではどうしようもない不可避の状況によるものが大きく、後半になればなるほど「頼む、救われてくれ・・・・・・」という気持ちが大きくなりました。ここまで感情移入させられる敵というのも珍しい。一方で黒幕のど外道っぷり、その黒幕が宇宙を滅ぼす動機がそもそもプリンセス達の怠慢にあったというのはシリーズ一しょーもない。ハピチャのブルーを超えるどうしようもなさです。

 

またプリキュアメンバーひとりひとりが抱える問題が敵幹部の抱える問題とリンクしていて、最終的に敵幹部の出した問にプリキュア達が答える形で解決していたのもスタプリ独特ですね。更に言うとこの一連の流れが最後のパワーアップともリンクしているのが美しい。

 

あと星奈ひかるのスタンスはかなり好きでした。元々友達を作らずに一人でもエンジョイできる人間で、友達といること「も」楽しいと本編で気づくわけですが、けして一人であることを否定するわけではないというのが新しい価値観を提示してくれるみたいなんですよね。一人であることに悲壮感がないというのも初めてです。

 

でも結局のところスタプリはララの存在をおいては語れない部分があります。地球の学校で学びを得て、異星人とバレた際も学校で得た友達がかばってくれて、母星での考え方に偏ってたところを地球での経験によって新しい見方に出会えて。作品における多様性・相互理解の大部分を担ってくれてたのがララでしょう。単独映画の主役を飾ったのも納得がいく配役です。

 

単独映画、今まで強大な敵を倒すことが最終目標になっていたものを「暴走した友達を救う」という一風変わった方向にシフトしていたのがスタプリらしい。上記の通り、ララが主人公であることに納得しかありませんでした。

 

評価は★3。ここでは書ききれませんでしたが父の亡霊に取り憑かれていたまどか、相互理解に最後まで苦しんでいたえれな、復讐にとらわれていたユニ、どれも魅力的でした。プルンスというしずくちゃんにしか見えない賑やかしも。

 

 

ヒーリングっど♥プリキュア

★★

 

この中では唯一リアタイ視聴していたプリキュアなのでやけに思い出深い。

 

地球のお医者さんと銘打ってるように医者をモチーフに癒やし系のお話が展開されるのかと思いきや、蓋を開けてみればシリーズ随一の殺伐っぷりを見せつけられるとは思いませんでした。

 

地球を守る≒ウイルスであるビョーゲンズの除去、とどのつまり完全に滅ぼしにかかっていると気づいた時、名前と裏腹の生存競争が展開されていることに気づきました。この辺は人によって見方が変わるので一概には言えないけど。

 

脚本が戦隊でお世話になっている香村純子さんということもあり、なんとなく彼女の作風のニュアンスが取り込まれてるとは思ったんですが案の定そのとおりで。敵側に一切の容赦がないところなんかもまさにジュウオウ・ルパパトで既視感がありました。

 

42話のダルイゼンとのどかの問答であったり、色々と議論が巻き起こる作品ですが、僕個人としては常にプリキュアメンバーの隣に相棒のマスコットがいて、彼女たちの重要な局面には常に隣に寄り添っていたのが印象深いです。のどかにダルイゼンを守るかどうかの決心をさせたのもラビリンだし、ちゆに高跳びと女将業の両立を促したのもペギタンだし、最終決戦で作戦に失敗したひなたを励ましたのもニャトランだし。

 

評価は★2。リアタイ、そしてこれが自分にとっての初プリキュアということもあって他の作品より受け取った質感が違うような気がします。最初に見るべき作品だったのかどうか・・・・・・という疑念がある。でもリアタイでやってるものを見るのは最適解ですから。今見たら受け取り方もきっと違うだろうからどこかで見直したいですね〜。

 

この作品が一番「こうだ!!!!」って決めつけた見方をすると荒れそうな気がするんで、ここの感想に関してはお手柔らかに。

 

 

総括

 

まずは達成感。20年近く続いてるシリーズものを完走できた時の気持ちよさったらないですね。戦隊は時期によってまちまちですが概ね近年のものは履修していて、平ラは2019年に全履修していて〜となるとプリキュアだけがノータッチだったので、これで現在のニチアサの歴史を網羅しているぞという謎の自信がつきました(別にそんなもんなくてもニチアサは楽しめますよ)。

 

正直大学時代はプリキュアに対して「女の子が戦う姿を見るのはちょっと・・・・・・」みたいな変な忌避感があったんですけど、社会人になって変な忌避感がなくなった今、一年通して見て純粋に楽しむことが出来たのかな、という気持ちがあります。何より全てのシリーズを理解できている自分がいるのが嬉しい。

 

小説も出ていると聞いているので、この辺も少しづつ読んでいけたいですね。そして今トロプリも佳境に入って盛り上がってるところですね。是非今後もともにニチアサの一員、プリキュアを楽しんでいこうと思います。