ツレズーレ・ズーレレ

見たもの・読んだものの感想をまとめる用。普段はツイッターに書いてます

プリキュアを全シリーズ制覇したので感想を書く ※ネタバレゴリゴリ

あけましてからあげ4。ハルオです。

M-1グランプリ2021見ました?僕は断然ランジャタイが優勝です。

 

2020年の年末、僕は何の気なしにふたりはプリキュアを見始めました。

理由としては色々ありますが、それまで戦隊とライダーしか見てなかったニチアサにその年から何気なくヒープリも見始めまして。真面目にニチアサに取り組む(?)ようになったのが2020年でした。

シリーズもの、一つ見始めると他にも手を出したくなるのが俺のオタクとしての習性。脳裏に「いつか全部履修したいな・・・・・・」と思いながら、ジュエルペット見てたりアマゾンズ見てたりというのが2020年の僕。

後は何故か去年の時点で爆速履修かましてたフォロワーがいたり

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大学時代の友人が先達のプリキュアおじさんだったり

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ちらちら情報が入るとあ〜やっぱ俺もその「領域」に「到達」したいな〜となってくるわけですね。

 

脳裏の全履修目標が何故か年末にスイッチが入ったのでしょう。そこから一年に渡るVS18年の戦いが始まりました。

導入はこんなもんでいいでしょう。ワンシリーズごとに感想を連ねていきます。ツイートの内容プラスアルファでネタバレ込の感想も交えられたらいいかな。

 

好み指数を★4つで評価したいと思います。

★★★★:マイフェイバリット。刺さりました

★★★:面白い&好み。

★★:面白い

★:惜しいな・・・もう一歩!

 

基本的に全部楽しんで見たので★一つもけしてけなしてるわけではありません。ただ全体で見たら好みではないって感じなんで、言うほど低評価ではないです。ご了承を。

 

それではいってみましょう。↓

 

 

ふたりはプリキュア

★★

記念すべき第一作。それまでおジャ魔女ナージャクレヨン王国を放送していた枠でいきなりゴリゴリのステゴロを展開されたキッズ達、どういう気持ちだったんでしょう(当時小学生の僕はもうニチアサ見てなかった)。

なんというかこう、制作陣の「かますぞコラ!!」という気概が強く伝わってくる。SEの使い方とか砂煙の舞い方一つでも俺はどのジャンルのアニメ見てるんだ、という気持ち。

もしステゴロ路線が失敗した時に方向転換できるよう本筋を2クール目で片付ける予定だったみたいで、前半2クールのスピード感たるやほんまに一年やり切る気あるんか?と言いたくなるレベル。5話足らずで敵幹部登場→退場→交代を繰り返していたような記憶がありますね。なので一年走り切ることを担保されてる他シリーズに比べたらやけに展開が目まぐるしく荒削りな作風であるなと感じます。終盤になると敵が実質二組に分かれて三つ巴になるし。お前ホントに一作目か?

 

 

ステゴロばっかり目に付きがちですが僕は無印におけるキモは「ガールミーツガール」だと思ってます。

同じクラスでありながら運動部エースのなぎさ、ゴリゴリの理系のほのかとお互いに名字プラスさん付けレベルの仲だった二人がプリキュアとかいう恥ずかしい口上言わなきゃならん接点で結ばれて、序盤ずっとよそよそしく一緒に戦ってたんですよね(本放送で2ヶ月くらいこの状況で戦ってたのがまた凄いな)。

その二人が伝説の8話で実に思春期の女の子っぽい理由で喧嘩して、そこでお互いに赤裸々に心をぶつけ合い、仲良くなって〜の42話での信頼の確認作業。

この作品の真髄はプリキュアとして二人が戦うのではなくプリキュアを通して二人が友達になることにある・・・というのが僕の持論です。

思い返せば第一作目から語り継がれるような珠玉エピソードが詰まってんなぁ!

全体的な出来を見ると粗いなぁと思うようなところがあるので評価は★★というところ。キリヤとほのかの顛末がまた切ないんだよなぁ。ただこの辺の「敵との理解」が果たされなかったことが二年後に活かされるんですよね。

 

 

ふたりはプリキュアMax Heart

 

ふたりじゃねえじゃん!(cv.三村マサカズ)冒頭の変身バンクが既にパワーアップしてて否応なしにワクワクさせられましたね。

なぎさとほのかの話はぶっちゃけ前作で全部やりきってる感があったので、なんとなくサブキャラの出番が増えたり、日常回の割合が増えたり、何より新顔の九条ひかりの掘り下げが多かったり。てか実質九条ひかりのための一年間と言っても良い。九条ひかりがクイーンの生命としてではなく、一人の人間になっていくための一年間でしたね。

 

今思い返すと「アカネさんの従姉妹」という設定で現実世界に潜り込んでて、最後までバレずじまいなの結構ホラーですよね。本筋的にどうでもいい部分だけどよくよく考えたら怖いよ。

 

★一つなのは日常が充実している一方で戦闘がノルマ的・・・逆に今日戦う必要ある?みたいな回が多く見受けられたことですね。なんかバトルの必要性が薄れてしまってた。

あと終盤のそれまでの伏線ほん投げて〜の例の「こうなっちゃいました」かな。ひかりを消す結末がよろしくないのは分かるけどだとしたら「ひかりを消さずに済む導線」を紡いだ上でその結末を迎えてほしかった。

 

 

MHを経て自分の中で「二年目、出来としては怪しい説」が浮上してきました。答え合わせはここから3年後。

 

・・・・・・なぎさと藤P先輩はほぼ付き合ってるようなもんだろ!

 

 

ふたりはプリキュア Splash★Star

★★★★

 

キャラデザが酷似してるわなんか商業的にはコケたわで外面から受けとる前評判的にはよろしくなかったんですが、履修者からの評価は軒並みグンバツなのでそのへんの期待が大きかった作品。見てないやつの酷評はカス。

なぎさとほのかがほぼ他人→親友になる流れだったのが咲と舞は正反対にもかかわらず久々の出会い→意気投合なんでそこでも差別化が図られてたのかなと。仲良くなる過程を省くことで序盤に咲の妹、みのりちゃんを核とした話を展開したりとしっかり日常を描写してたのが印象深い。みのりちゃんは満と薫の改心にも一役も二役も買ってるんでこの作品のMVPとも呼べる存在ですね。

 

流れとしては無印と同じく敵幹部が退場→交代を繰り返していくんですがキャラの立ち具合がダントツですね。カレッチと呼んでくれ!とかかましたり、踊ってばっかだったり、ほぼ岩田光央だったり、ハナミズターレだったり、なんか最後に愛の告白しながら消滅したり。花鳥風月モチーフのプリキュアに対して五行思想をモチーフに持っていくのがまた美しい。そう、この作品とにかく自然描写にしろモチーフにしろ「美しさ」がズバ抜けてる。

 

何より満と薫、この二人をおいてSSは語れないでしょう。敵でありながらも咲と舞、そしてみのりちゃんに心をときほぐされていく展開、そして48話の四人揃っての

「花が咲き」「鳥は舞う」「風が薫り」「月は満ちる」

 

これを見た時点で「あ、この先のシリーズでこれを超える場面には出会わないな・・・」と感じたことを覚えてます(実際はGoプリ・まほプリで同レベルのバケモンシーンが現れたが)。

 

この辺の自分のツイートがこれまたきしょい。

https://twitter.com/darts_system/status/1357866704328531968?s=20

 

評価はMAX★4。

ほのか・キリヤの関係性の発展ともいえるような満と薫、自然モチーフにより少し柔らかくなったステゴロ表現、みのりちゃん・健太といったサブキャラのキャラ立ち、それに付随した日常回の充実っぷり。これはもう無印の反省点すべてを昇華させていると言ってもいいと思います。「ふたりは」という屋号でできることはこの作品でやりきったんじゃないかな。だからこその「ふたりは」シリーズの終焉なのでは。

ただこの作品、作品単体でも勿論面白いけど真に深みを感じたいのならば少なくとも無印は見てもらわなければならない、単体ではオススメできないというジレンマがあります。大好きなんだけど一発目に見てほしくないなぁ、という複雑な気持ちにさせてくるやつ。

 

満と薫はプリキュアだろうが〜!!ってコラたまに見ますが僕はプリキュアじゃないと思ってる。

555でいうスネークオルフェノク的な、味方怪人ぽい立ち位置のほうが僕は好きです。何?仮面ライダー555を知らない?廊下に立ってろ。

あと美翔舞さんは全シリーズで一番可愛いと僕の中でもっぱらの噂です。

 

 

 

Yes!プリキュア5

★★

 

いよいよ5人になりおった。草尾さんといえば桜木花道とカブタックだったのがココのアホみたいな高音ぶつけられて脳がバグりそうになりました。何?そのギャルゲーみたいな制服は・・・。

 

SSが無印要素をブラッシュアップさせたものなら、プリキュア5はいきなり5人になったり恋愛要素突っ込んだり、個人での変身ができたりと新要素をガチガチに詰め込んだ感じ。恋愛要素の取り入れ方も上手いっすね、少女漫画チックでこそばゆくなりますがのぞみとココ、こまちとナッツの進展具合が実に心を掴んでくる。

 

夢というテーマに対して全く違うスタンスの5人が真摯に向き合ってる姿が印象的でした。既に目標のあるうららとこまち、夢を探す途中であるりんとかれん、そして夢原のぞみ。5人という大所帯のシリーズはこの先も多く出てくるけど、初期メン5人というスタートで一番キャラエピソードの振り分けが上手いのもプリキュア5だと思います。

 

かれん/キュアアクアが覚悟が足りなさ故に最初の変身失敗するのも印象深いですね〜。諦念ではなく、自分が純粋に皆の力になりたいから変身する、という。プリキュアとしての覚悟を再認識させるような場面でしたね。

りん/キュアルージュの初変身も大好きです。戦うのは怖いけど親友ののぞみを一人で戦わせることなんて出来ないから戦う覚悟を決める、というのは変身の動機としては全シリーズ含めてもトップクラスに好きです。勿論最推し。

 

今まで同級生同士で組んでたのがいきなり先輩後輩混合チームになり、しかもそこで接点が生まれるメンバーもいるもんだから他シリーズと比べても衝突が多めだったかな。特に中盤、ミルクの粗相をきっかけに一気にバラバラになるのは見ていて辛かった。それでも結束することが出来たのはひとえに夢原のぞみのカリスマというか人徳というか。

 

とにかくプリキュア5夢原のぞみという人物ありきの作品だなと思う。勉強もスポーツもてんでダメ、行動もいきあたりばったりもいいところ。でも人を惹きつけたり引っ張ったりする力は強烈で、自分よりも能力4人をまとめ上げてたのは彼女の不思議な魅力あってこそなんですよね。初対面では我の強い「やべー女だ・・・」という印象しかなかったのが話数が進むごとに(特に30話の決意とか)カッコよく見えてくる。

 

評価は★2。めちゃくちゃ面白いし傑作ですがいかんせん登場仕立てのミルクが苦手でしたね。和を乱すわ謝らんわ無能だわで歴代最低の妖精でした(どんどん良くなっていくけど)。

後はブンビーさん以外の敵キャラの印象があまりにも薄いこと。制作陣が意識的に「ナイトメア」としかプリキュアに呼ばせなかったっぽいけどその結果固有名も覚えられんし全然敵が魅力的に見えんかったんよなぁ。実に惜しい。

 

Yes!プリキュア5GoGo!

 

あんだけ綺麗に終わらせたのに続編やるんかい!

 

MH見終えた時点で「二年目、出来としては怪しい説」が浮上してましたが、案の定、という感じでした。一年丸ごとファンディスク見せられたような気持ち。4クールはなげえよ。1クールでまとめられるわ。シロップが結局何者だったのかもう覚えていません(爆)。

 

とはいえ良い点はもちろんあって、まずひとつにヘイト溜め込んだミルクが変身・人間体を得て親しみやすくなったこと。二年目がないとミルクの評価は低いままだったんじゃないでしょうか。

 

二年目というのは冗長になりがちだけど(実際なったが)一年目で提示した展開にアンサーを渡せる強みがあり、のぞみが教師になる夢を見つけた一作目に対しその夢に向かって実践してる姿が描かれてたのは良かったですね。

 

それと15話の次回予告におけるかれんさんの衝撃の「オイ!!」。飲んでた芋焼酎吹き出した記憶があります。追い詰めれば追い詰めるほど面白いことになる女水無月かれん。リアクション芸人かなにか?

 

一番特筆すべきはブンビーさんが救われたこと!!これに尽きる。MHが九条ひかりの為の一年ならプリキュア5GoGoはブンビーさんの為の一年だったのではないでしょうか。プリキュア5見ててブンビーさんのこと嫌いなやつおらんやろ。

 

フレッシュプリキュア

★★★

 

SS→プリキュア5どころではない、明らかに全てが変わったことを実感しました。

等身が違う タッチが違う 違うだろ 全てが(やかましい)

今まで妖精の世界を守る為に戦っていたプリキュアが明確に地球を守る、それに加えて一般の人から存在を認知されるようになる、という点でそれまでのシリーズとはまるで空気感が違う。

この作品から世界の平和を守るプリキュア、すなわちGoプリまで続く正義のヒーロープリキュア路線が始まったターニングポイント的な作品だと位置づけています。今までがクウガだったとすればフレプリはアギトですね。基礎を築き上げたという点で。

 

一対一の魂の殴り合い、からの贖罪の戦士キュアパッション誕生!の流れが一番有名ドコロだと思いますが、一番フレプリに感じた印象は「こんなになにやってもいいんだ!!」という自由感。

・人間と動物の中身を入れ替える侵略作戦

・カツラを全生物につける侵略作戦

・何故かプリキュア専用のトレーニングルームを設けるミユキさん

・ナキワメーケと生身で渡り合うカオルちゃん

・そもそも上記2つの作戦で地球侵略しようとする敵のIQ

 

ところどころで心温まるエピソードや激アツなエピソードもありつつ、頭に浮かぶのは「そんなんあり?」なギャグ線高めのエピソード。ここで型にハマらない作風を展開してくれたおかげで後のシリーズでも柔軟に話を作れたんじゃないかなと思います(夏休みの宿題の為に変身する来海えりかとか)。

 

評価は★3。癖のあるキャラデザもごった煮返しな作風もツボです。敵幹部が救われるのもポイント高し。稀代のアホことウエスターさんはこの作品のMVPです。

惜しむらくは全体で動く回が多くて個人会が少なめだったこと。みきたんあたりは路線変更を余儀なくされてその割りを食った感があるね。あと我が名はインフィニティ怖すぎ!子供泣くぞ。

 

ハートキャッチプリキュア

★★★★

 

キャラデザに癖あるなぁ・・・・・・てかこれおジャ魔女どれみやないかい!!!!

 

キャラデザ:馬越 嘉彦

脚本:山田 隆司

 

おジャ魔女どれみやないかい!!!!(2回目)

 

てことでどれみを通った者にとってはかなり馴染み深い絵柄と作風で、否が応にも意識する部分が多いんですが、別にそれ抜きにしてもひっじょ〜〜〜〜〜に完成度が高い。

 

デザトリアンが人々の悩み・苦しみを媒体にする設定故に、その元になるゲストキャラが毎回メインになるという。これによって毎回お話の内容が濃ゆくなるのよ。そんでこのデザトリアン、その悩みを口に出すし。デザトリアン役のカネトモが少年だったり少女だったりで見事に演じ分けてて、しかも悲痛さが伝わってくるんですよね。声優・金田朋子の実力を感じる。

 

来海えりかとかいうにぎやかし、プリキュア史の中でも大発明ですね。一人の人間として芯がありつつも俗物っぷりを要所要所で見せつけてくるのは新しいプリキュア像でした。

 

ブロッサムおしりパーンチ!やら、珍獣キュアマリンやら完全にうん◯な心の種やら、決め台詞をわざわざ次回までに考えといたりとギャグ描写に余念がないけど一方で月影ゆり周りがあまりにも救いようがなく、もうちょっと手心を・・・・・・と言う気持ちに。死という概念を正面から受け止めているのもハトプリの特徴の一つ。

 

評価は★4。これはもう完成度の高さで4を与えています。シリアス・コメディ・縦軸ストーリー・横軸の日常回、どこをとってもスキがない。大傑作と言っても過言ではないと思います。プリキュアを見るならまずこれを見ろ!と言える。

 

映画がこれまた大傑作なんですよ。

https://twitter.com/darts_system/status/1394582385740554242?s=20

 

演出、ストーリー、どこをとっても単独映画ではナンバーワンの出来栄えだと思います。TV本編も映画もスキがない。

 

個人的な話ですが、十二国記読者としては久川綾桑島法子が同じ作品でプリキュアになっていることに妙な感動を覚えました。月影をどこまでも海は広がるんだよなぁ・・・・・・。

 

 

スイートプリキュア

 

★★★★

 

ハトプリという傑作が生まれたことでこれ以上の作品はもう生まれないのでは・・・・・・?と思ってた矢先、別基軸で思い切り刺しにくる作品がやってきました。スイプリです。

 

正直な所、1話を見た限りでは「大丈夫か?」という気持ちが勝ってました。いきなりやけに説明が長くてダルいし。

主人公登場したと思ったらそこから相棒とやけに湿度の高い喧嘩が始まり、なんと1クールずっと喧嘩しっぱなし。ここまで険悪なコンビも珍しい(この辺の雰囲気も割と好きではあったが)。

 

とにかく低調なスタートで不安にさせるんですが、この作品「化ける」んですね。クールが進むごとに目に見えて右肩上がりで面白くなっていく。

 

紆余曲折あって二人が和解したと思ったら2クール目はハミィとセイレーンの問題にシフトし、そこからセイレーンの改心に至るまでの描写の丁寧っぷり。ハミィの健気さに対しセイレーンが嗚咽で歌が歌えなくなるシーン、激アツすぎる。

 

セイレーン改心・エレン加入後の3クール目は三人ともやけにはっちゃけ始めて毎話面白ボーナスタイムに入り、4クール目からは今までの伏線を全部回収して一気に物語が集約していく爽快感があります。新規メンバーが加入するたびに敵の勢力図も変わるのでその辺も飽きずに見続けることができるポイント。

 

クールごとに「キメ」があって、そこで打ち止めかと思ったらプラスアルファの面白さが加わって更にオモロが加速していきます。見始めると止まらなくなるんじゃなかろうか。

 

評価は★4。ハトプリの4に比べるとこっちは人によって評価が分かれるかなと思いますが、僕は断然好きという意味合いも込めて4です。ぶっちゃけ一番好きですね。スロースターターな分後半へのブーストが半端ないことになる稀有な作品。なーんとなく仮面ライダー剣的な趣を感じますね。

 

映画でアコの親であるメフィストアフロディテ夫婦が城から真っ逆さまに落ちてピンピンしてたの流石に爆笑しました。ゴリラ王家かよ。

 

忠犬西島和音、あいつはラスボスよりやばいですよ。皆さん気をつけたほうが良い。

 

スマイルプリキュア

 

爆速で5人が揃って追加メンバーもなし。とにかくレギュラーメンバーを揃えて速い所キャラを動かそうぜ!みたいな気概を感じさせる。実際どの話でも常に5人がハチャメチャに動きまわってる印象でした。賑やかなることアホの如し。

 

透明人間になるわ(しかもオチほったらかしだわ)、急に子供になるわ、なんか敵と一緒にすごろくやりはじめるわ、キュアハッピーがロボットになるわ、あぁ〜もうめちゃくちゃや。フレプリのそれを超えるギャグの応酬に見てて脳が溶けるかと思いました。

 

とはいえやよいの名前の由来回であったり、あかねのラブロマンス回だったり、キメるところはバッチリキメてくるのが油断できないところ。運動会の話とか泣かせにくるエピソード結構ある。とにかく個人回の充実っぷりは歴代随一でしょう。

 

評価は★1。まぁ・・・・・・パッと出てきてパッと死ぬバッドエンドプリキュア、突然妖精だったことが分かる三幹部、もう全然覚えてないラスボスと終盤あまりにもグデングデンだったことがマイナスですね。

終盤の個人回で三幹部が「もう後がない!!」と言ってプリキュア達をガチで追い詰めるわけですけど、正直今までずっと愛らしくギャグ描写がされてきたこいつらを急に「凶悪な」敵に仕立て上げることにあまりにも違和感がありました。なおの兄弟を一掃しようとするマジョリーナとか、本当に彼女にその役目を負わせなければならないのか?と。(この時のキュアマーチの絶望顔もキッツい)。プリキュアを追い詰める役柄にしては、三幹部をあまりにも魅力的に描きすぎたんじゃないかな。

 

笑顔をテーマにしているにも関わらず、落とす時は容赦なく落とすのも苦手なところかな・・・・・・いざ暗黒を描くと加減知らなくなるのはギャグ描写の反動なんでしょうか。

 

推しは日野あかねです。田野アサミさん結婚おめでとうございます。

 

 

ドキドキプリキュア

★★★

 

ズッコケ5人組だったスマプリから一転、史上稀に見るメンバー全員がハイスペックというトンデモチームの誕生。忖度なしに知能・格闘・統率力、どれをとっても歴代最強なのではないかと思わせる布陣です。

 

メンバーの優秀さも相まって、スーパーヒーロー色が一番強くて好みです。どれだけピンチに陥ろうとも「こいつらならまあ・・・大丈夫やろ!」という気持ちにさせてくれます。メンバーだけでなく妖精たちも歴代随一に優秀なのでとかく安心して見続けることができましたね。

 

でもけしてオレツエーーーを楽しむ作品ではなく、それよりも「愛」の重い描写と怒涛の伏線回収こそがドキプリの真骨頂でしょう。マナが真琴にお熱であることに嫉妬する菱川六花の感情の大きさ。好きなやつです。

 

中盤から登場する追加戦士ブラフのレジーナも味わい深い。46話で世界を敵に回しても父の味方になる決意を見せるシーン、愛ですね。

 

ジーナが五人目になるかと思いきや無から現れた亜久里が「プリキュア5つの誓い!」とか言い出したときは大丈夫か?・・・・・・と思ったもんですが、話がすすむうちに愛着が湧くし、そもそも終盤でバラされるレジーナと亜久里の関係性を鑑みると、二人の劇中の出番がちょうどバトンタッチするような感じだったのも納得がいくと言うか。なんか見た目似てるのも全てが伏線だったわけですか。やられた。

 

ジコチュー、という敵に対して「自己中心的になるのは愛の裏返し」という答えに行き着くのは哲学的でここも好みですね。プシュケーというワードがある通りどこか思想・設定にギリシア哲学に通じるものがあり、倫理もっかい勉強したいなという気持ちにさせてくれますね。

 

評価は★3。伏線回収も見事だしメンバーの頼もしさもあってずっと安心して見れる作品ではあるんですが、あまりにも優秀過ぎるのは賛否両論あるような気がしますね。等身大の女の子が変身するコンセプトからは外れてるのかな、という。僕は好きなんですけど。

 

 

変身バンクもキメキメな剣崎真琴、回が進む毎にボロが出まくるの大好きでしたね。歯医者に行きたくなくて駄々こねるのクッソ情けなくて草。でも40話の歌いながらの変身、実に特撮ぽくてカッコイイんですよね。

 

 

ハピネスチャージプリキュア

 

問題作、爆誕プリキュア5の比ではない湿り気の高い恋愛描写やら歴代で一番深い闇を抱える主人公愛乃めぐみやらガチのろくでなしと名高いブルーやら。

 

何よりドキプリの後に見ると尚更辛くなる。なぜかと言うと愛乃めぐみが抱える問題、前作の主人公相田マナが大体解決してしまっているんですよね。

 

人を助けたい気持ちはあれど自分にその能力が備わってないこと、相手の必要不必要を問わず手を差し伸べようとすること、プリキュアに集中しすぎて学力がアレなこと、全てが相田マナが備えていたもの。中盤から愛乃めぐみが自分の問題に気づき始めてからというもの、見てるこっちが辛くなりました。更に幼馴染の相楽誠司がどれだけめぐみを想っても当の本人はブルーにお熱だっていうんだからもう見てられない。終盤で誠司が敵に操られた際には「っしゃ!!誠司!!もう全部滅ぼせ!!!」という気持ちにさえなりました。誠司にはその権利がある。

 

 

評価は★1。

こう、等身大の女の子が戦うということに改めて向き合った結果恋愛要素がドロっとしたり、プリキュアとしての幸せと愛乃めぐみとしての幸せが同一ではないことに踏み込んだり・・・・・・挑戦心は良かったなと思うんですけど、それは10周年でやるべきことではなかったし、その試みが上手くいったとも言えないし。

 

てかそれより何より話の構成が下手なことに文句を言いたい。いおなの姉貴の話そんだけ引っ張っといて2話ぐらいの尺で解決するんかい。

 

とはいえ単独映画はかなり良い出来なんですね。この映画を通してやっとめぐみが向き合わなければならない自分の問題に直面するし、最終決戦で使われる挿入歌もドンピシャなタイミングだし。単独映画が名作であるがゆえに本編の後一歩な感じが歯がゆい。

 

イ〜ノ〜セ〜ン〜ト〜♪ 長過ぎる。

 

Go!プリンセスプリキュア

★★★

 

ハピネスチャージが今までのシリーズのアンチテーゼであるならばGoプリはフレプリまでの流れを踏襲・総決算したような内容。テーマはプリ5と同じく夢ですが、プリ5の面々は明確な夢があったり、まだ探している途中であったのに対しGoプリの面々は既に「こうなりたい」という夢が明確に見えているんですよね。そこは上手いこと差別化してたなと。

 

プリンセス、と聞いて戦う印象もないし、そもそもプリンセスを目指すとはいったい?という疑問点が見る前に浮かぶんですが、Goプリにおけるプリンセスとは「プリンセスのように気品ある人」であり、玉の輿的な意味合いではないというのをプリキュアメンバーが努力する姿を通して提示してくれる親切設計。OPで繰り返し「強く、優しく、美しく」と唱え、その理念に沿って彼女たちは行動していきます。

その一方で追加戦士であるキュアスカーレット/トワは出自がモノホンのプリンセスであるため、ステレオタイプ的意味合いのプリンセスも実は揃えてたりするんですね。この辺がまた面白い。

 

特筆すべきはやっぱり38→39話じゃないでしょうか。自身の夢の支えだったカナタに「プリンセスになんかならなくていい」と否定され、そこからカナタ本人の励ましで立ち直る・・・・・・かと思いきや元々プリンセスになる夢は誰に言われても諦めんのじゃい!!と自力で復活する春野はるか、メンタルバケモンすぎる。39話は上記のやり取りと戦闘含め、俺の中ではSS48話に並ぶ瞬間最大風速です。

 

評価は★3。プリンセス自体は突飛なモチーフに見えるけど、今までのシリーズで培ってきたものをより高い練度で形にしているので、ハトプリと並んで初めてプリキュアに触れる人にもオススメできます。

 

推しはずっとブレることなく夢に突き進む姿がカッコよかった、かつ山村響さんのファンであるがゆえの天ノ川きらら・・・・・・と言いたいところですが一条らんこのインパクトに敗北しました。割とシリアス成分高めなGoプリの中で登場するだけで笑いを提供する女、あまりにも異端。

 

魔法つかいプリキュア

★★

 

SS,Goプリに続く瞬間最大風速記録作品。前2つと違うのは戦闘シーンではないところで記録したこと。

 

メンバー構成といい敵組織の構図といい変身条件といい、無印、MHの要素を感じる部分が多かったです。Goプリがフレプリまでの作風の総決算ならばまほプリは「ふたりは」のリブートとも言うべきか。

今までのプリキュアと明確に違うのは全編通して、敵から地球や街を守るのを目的としているのではなく、「自分たちを襲ってくるから戦います」のスタンスでいること。そもそも敵側はプリキュアのアイテムを狙うだけで周りに危害を加える様子が一切ないのです。彼女たちは毎話常に日々の生活を楽しんでいて、肝心のストーリーは校長や敵組織などその周りの大人がいつの間にか進めている。これまでのプリキュアとは一切勝手が違う、もはやプリキュアではない別のシリーズなのではないかと思うほど。

 

日常回を充実させたからこそ終盤に世界が分離して別れなければならなくなる、という展開が強く響いてきましたね。そこから襲ってくる49話のエモーショナル。こればっかりは文章で伝えても仕方がない、見た人間同士で「いいよね」「いい・・・・・・」と語り合うものでありたい。

 

一番好きなのは最初に登場した敵であったバッティが、主人を利用していたオルーバに対して、自分の仲間たちを触媒にした「モットヨクバール」で一泡吹かせた場面ですかね。敵がかつて自分たちを苦しめた技で助太刀する展開、大好物です。まさかバッティさんがバトル方面で一番の激アツ展開持ってくるとは思ってなかった。

 

評価は★2。

文句なしの面白さなんですが、他のプリキュアとはあまりにも空気感が違うのでオタクに単品ですすめてしまうとまほプリをプリキュアの基本と捉えて、他のプリキュア見たときに「なんか違うな・・・・・・」となる可能性を捨てきれません。よって★2としました。実際まほプリしかしらんみたいな人はいらっしゃるので。まあリアタイ視聴の場合次作が乗るに乗り切れない作風だったのも悪いですが。

 

単独映画はマスコットのモフルンがプリキュアになるというのがこれまた珍しい。斎藤彩夏ソムリエ(キッショ)としてはSSぶりに毎話斎藤さんの声が聞けるのは非常に喜ばしいことでした。これを読んでるあなた、ジュエルペットシリーズも見てください。youtubeで全話配信してます。

 

 

キラキラ☆プリキュアアラモード

★★

 

5GoGo以来の大所帯、6人のパティシエ軍団、プリキュアシリーズに殴り込み。

まほプリが魔法(物理)だったのに対しこっちは肉弾戦をほぼ封印するという前人未到の挑戦。ステゴロなしでどこまでバトれるかは中々難しかったんじゃないかと思いますが、これはこれで特殊特化なバトルが展開されてて楽しめました。個人回で毎度キャラソンが挿入されるの豪華すぎる。

 

プリアラはまずキャストに目を見張るものがありました。あの美山加恋福原遥プリキュアになると聞いた時は耳を疑いましたね。彼女たちが声の仕事もできるんだぞ、ということを一年間見せつけられたわけです。いや片方はまいんちゃんでゴリゴリアフレコしてたか。

更におジャ魔女どれみ千葉千恵巳さんが敵幹部ビブリーとして登板してたのだから、興奮するなと言う方が難しい。しかもビブリーは可愛い。

 

とまあいきなり本編ではなくそれ以外の所から言及しましたが、肝心の本編は・・・・・・

よう分からん(爆)。

 

メイン6人ともそれぞれお菓子が好きという共通点を持ちつつ、抱えてる悩み、目指す目標もあり、個人回でそれらを解決していきました。いったはずなんです。

 

本筋が思い出せんのよ(爆)。

 

敵組織の事情がいろいろややこしく、ていうか試行錯誤しすぎてよくわからなくなり、更にはこいつら何のために戦ってるのかすらも思い出せなくなりマジで終盤ずっと「こいつらずっとなにやってんだ・・・・・・?」という状況になってました。なんかいつの間にか茂造頭の妖精がプリキュアになるし。あそこはホンマに分からん。

 

本筋はともすれば5GoGo、スマプリ以上のゴチャゴチャっぷりを見せつけられたわけですがキャラクターは大所帯の中でとてもイキイキとしてて輝いて見えます。やけに口調がおっさんくさいいちか、スイーツと仲間を通してトラウマを克服するひまり、一人だけBECK顔負けな熱血バンド物語やってるあおい、やけに粘度の高い百合の波動を展開するゆかり&あきら、劇場版で独壇場を展開するシエル。5GoGo、スマプリ両方の長所・短所をそのまま受け取ってる感じがして残念。

 

評価は★1。・・・・・・としたいところですが個人的にこのプリアラ、単独映画が自分に刺さりまくりました。シエルとその人格激ヤバ師匠を中心に据えた、ほぼギャグに振り切った時のクレしん映画を見ている時のあの感じ。感動路線ではない完全なドタバタ映画をプリキュア史に残してくれたのが自分としてはとても嬉しいので、映画込みで★2にします。この映画、ぶっちゃけ歴代プリキュア映画の中でもダントツで好きです。これを見てお前もハジケリストになれ。

 

 

HUGっと!プリキュア

★★

 

リアタイ放送時に実況で「出産だ!!!!!!」と声のでかいニチアサ勢の実況がTLにのさばりまくってたのを覚えてます。あと男プリキュアね。

 

蓋を開けてみればそんなものは構成部の一つでしかなく、それよりも驚いたのは壮大に広がる歴史改変系SFの世界。敵組織が規定の未来を覆すためにアナザーワールドから侵略しにきていたとネタバラシされた時にはシビれました。育児がテーマだったようですがそれよりも俺に刺さる「SF」がご用意されてんじゃん。考察の余地もご用意されている福利厚生の厚さ。

 

なんせ脚本が坪田文さんということもあり、随所で某レインボーラ◯ブを彷彿とさせるような暗黒を見せつけられたのは実にゾクゾクしましたね。俺はこの「ヒリつき」を知っている。劇中で取り上げる問題もやけに令和感のある「今」の社会問題で重くなりすぎやしないかと不安でしたが、そこはサトジュン監督の手腕もあってかギャグを挟みつつ見やすく仕上げられてましたね。野乃はな、ちょくちょく奇天烈ムーブするのがツボです。

 

ハピチャ以来久々に恋愛要素を復活させてましたが、ほまれとハリーの恋愛模様プリキュア5以来にバチッとハマってたなと思います。失恋ではあったけど実に爽やかなLOVEが見れたので満足度が高い(なんかやけにドロっとした恋愛模様の作品があったような・・・・・・)。

 

追加戦士がこれまでにない「二人同時加入・変身」という形だったのも印象的です。小学生とアンドロイドという凸凹コンビで「ふたりはプリキュア」になるのが感慨深い。変身バンクでさえ二人セットになってるんだからもう完全に意識してんだろと言わざるを得ない。

cv.田村奈央とロボットの組み合わせってそれもうほぼヘボットじゃん。未来で新しくこの世界でのルールー作り出すのとかもまんまヘボットの別周回じゃん。

 

15周年作品ということもあって初代の二人の客演があったり、オールスターズ的な話が中盤に差し込まれたりとやけに豪華でしたね。初代の二人が突然出てきた時は変な声出た。オールスターズ回でのキュアピーチの兄貴っぷり、本編よりカッコイイ登場するGoプリ組が特に好きです。

 

周年映画でなぎさの口からプリキュアだって中学生なんだよ」って台詞が出てくるの、原点に立ち返るような気持ちになれましたね。ここが元来のプリキュアのコンセプトなんだと思う。

 

評価は★2。内容的にはだいぶ重めなので得意ではないのだけれど、SF要素は大好物だしはなとジョージの関係性は割と踏み込んでて挑戦的だったし、やっぱ完成度高いですね。周年映画を作る関係で単独映画が作られなかったのは残念。

 

 

 

阿万野ひなせくんの恋は報われたのでしょうか・・・・・・。

 

 

スター☆トゥインクルプリキュア

★★★

 

ハグプリが隠れSFだったのに対しコンセプトから分かる通りのド直球SFをぶつけてきたなという。いきなり変身バンクが歌込みだったのにはひっくり返りました。ともすればくどくなるんじゃないかと思いきや、単純に曲が良かったり個人回になるとソロ歌唱になる工夫があったりで飽きずに済みました。

 

宇宙をテーマにしているだけあって、舞台が地球に留まらずに様々な星を冒険するのはスタプリならではの作風でかなりワクワクしました。今までは基本的に物語の舞台が主人公達が済む街に限定されがちだったので。

 

多様性にフォーカスを当てていることもあって時折目を当てられない差別意識に直面することもあるのですが、星奈ひかるという圧倒的光属性の主人公のおかげでそこまでシリアスにならずに済んだのかなと思います。いやキッツい場面はキッツいけどね。

 

特にこの作品の敵陣営は闇に堕ちた原因が個人の力ではどうしようもない不可避の状況によるものが大きく、後半になればなるほど「頼む、救われてくれ・・・・・・」という気持ちが大きくなりました。ここまで感情移入させられる敵というのも珍しい。一方で黒幕のど外道っぷり、その黒幕が宇宙を滅ぼす動機がそもそもプリンセス達の怠慢にあったというのはシリーズ一しょーもない。ハピチャのブルーを超えるどうしようもなさです。

 

またプリキュアメンバーひとりひとりが抱える問題が敵幹部の抱える問題とリンクしていて、最終的に敵幹部の出した問にプリキュア達が答える形で解決していたのもスタプリ独特ですね。更に言うとこの一連の流れが最後のパワーアップともリンクしているのが美しい。

 

あと星奈ひかるのスタンスはかなり好きでした。元々友達を作らずに一人でもエンジョイできる人間で、友達といること「も」楽しいと本編で気づくわけですが、けして一人であることを否定するわけではないというのが新しい価値観を提示してくれるみたいなんですよね。一人であることに悲壮感がないというのも初めてです。

 

でも結局のところスタプリはララの存在をおいては語れない部分があります。地球の学校で学びを得て、異星人とバレた際も学校で得た友達がかばってくれて、母星での考え方に偏ってたところを地球での経験によって新しい見方に出会えて。作品における多様性・相互理解の大部分を担ってくれてたのがララでしょう。単独映画の主役を飾ったのも納得がいく配役です。

 

単独映画、今まで強大な敵を倒すことが最終目標になっていたものを「暴走した友達を救う」という一風変わった方向にシフトしていたのがスタプリらしい。上記の通り、ララが主人公であることに納得しかありませんでした。

 

評価は★3。ここでは書ききれませんでしたが父の亡霊に取り憑かれていたまどか、相互理解に最後まで苦しんでいたえれな、復讐にとらわれていたユニ、どれも魅力的でした。プルンスというしずくちゃんにしか見えない賑やかしも。

 

 

ヒーリングっど♥プリキュア

★★

 

この中では唯一リアタイ視聴していたプリキュアなのでやけに思い出深い。

 

地球のお医者さんと銘打ってるように医者をモチーフに癒やし系のお話が展開されるのかと思いきや、蓋を開けてみればシリーズ随一の殺伐っぷりを見せつけられるとは思いませんでした。

 

地球を守る≒ウイルスであるビョーゲンズの除去、とどのつまり完全に滅ぼしにかかっていると気づいた時、名前と裏腹の生存競争が展開されていることに気づきました。この辺は人によって見方が変わるので一概には言えないけど。

 

脚本が戦隊でお世話になっている香村純子さんということもあり、なんとなく彼女の作風のニュアンスが取り込まれてるとは思ったんですが案の定そのとおりで。敵側に一切の容赦がないところなんかもまさにジュウオウ・ルパパトで既視感がありました。

 

42話のダルイゼンとのどかの問答であったり、色々と議論が巻き起こる作品ですが、僕個人としては常にプリキュアメンバーの隣に相棒のマスコットがいて、彼女たちの重要な局面には常に隣に寄り添っていたのが印象深いです。のどかにダルイゼンを守るかどうかの決心をさせたのもラビリンだし、ちゆに高跳びと女将業の両立を促したのもペギタンだし、最終決戦で作戦に失敗したひなたを励ましたのもニャトランだし。

 

評価は★2。リアタイ、そしてこれが自分にとっての初プリキュアということもあって他の作品より受け取った質感が違うような気がします。最初に見るべき作品だったのかどうか・・・・・・という疑念がある。でもリアタイでやってるものを見るのは最適解ですから。今見たら受け取り方もきっと違うだろうからどこかで見直したいですね〜。

 

この作品が一番「こうだ!!!!」って決めつけた見方をすると荒れそうな気がするんで、ここの感想に関してはお手柔らかに。

 

 

総括

 

まずは達成感。20年近く続いてるシリーズものを完走できた時の気持ちよさったらないですね。戦隊は時期によってまちまちですが概ね近年のものは履修していて、平ラは2019年に全履修していて〜となるとプリキュアだけがノータッチだったので、これで現在のニチアサの歴史を網羅しているぞという謎の自信がつきました(別にそんなもんなくてもニチアサは楽しめますよ)。

 

正直大学時代はプリキュアに対して「女の子が戦う姿を見るのはちょっと・・・・・・」みたいな変な忌避感があったんですけど、社会人になって変な忌避感がなくなった今、一年通して見て純粋に楽しむことが出来たのかな、という気持ちがあります。何より全てのシリーズを理解できている自分がいるのが嬉しい。

 

小説も出ていると聞いているので、この辺も少しづつ読んでいけたいですね。そして今トロプリも佳境に入って盛り上がってるところですね。是非今後もともにニチアサの一員、プリキュアを楽しんでいこうと思います。