ツレズーレ・ズーレレ

見たもの・読んだものの感想をまとめる用。普段はツイッターに書いてます

ウルトラマンニュージェネレーションシリーズを制覇したよって話 ※ネタバレ有り

 

はじめに

 

ドンブラザーズ、毎週異常者の異常行動を垂れ流す異常番組。

 

ブログ媒体ではお久しぶりです、ハルオです。

 

さて、2020年からきちんとニチアサを見るようになったというのはプリキュアレビューの記事でもお話した通りですが、

 

平成ライダー踏破

プリキュア踏破

・2011~からの戦隊踏破、各年代のも割と見てる

 

・・・・・・となると、まだ触れてないものがありましたね。

 

そう、光の巨人サーガ。ウルトラマンですね。

 

 

ここでちょいと自分語りさせてください。

戦隊とライダーは幼少から放送時間帯が変わってなかったし、ある程度見れる環境は整ってたんで身近なものだったんですよね。(テレ朝が放送されてるかどうかで変わってくるとは思うが)

 

一方ウルトラって放送時間帯がちょくちょく変わったり、かと思えば新シリーズがコンスタントに発表されない時期もあったり、てかいつの間にか全国放送されなくなったり(今も地方民は見逃し配信を頼りにしてる現状)、いつの間にか身近にあるものではなくなっていた、というのが子供心ながらに感じてました。俺がリアルキッズの頃リアタイで見ていたのはコスモスが最後です。ネクサス?土曜の朝にキッズが皆起きてると思うなよ!(そもそも起きれてたとして内容にビビって脱落してた可能性がある)

 

時が移り変わり現代。ネットで簡単に見れるようになったこと、そしてウルトラマントリガーをリアタイで見たことで沸々と熱が湧いてきました。戦隊、ライダー、プリキュアときて最後のピースは彼らで埋まる、と。

タイミングが良いことにアマプラでニュージェネレーションヒーローズ(2010年代生まれのウルトラマン達の総称)の配信も始まり、これはもう天が俺に「見よ」と言っているに違いない。そうして今年の初頭からウルトラシリーズ履修が始まったのでした。

 

 

前置きはこのくらいにして、好み指数は前回のプリキュアレビューと同じように★4つで評価していきます。

 

★★★★:マイフェイバリット。刺さりました

★★★:面白い&好み。

★★:面白い

★:惜しいな・・・もう一歩!

 

 

今回はギンガ〜トリガーのニュージェネシリーズの感想のみを書いていきます。実は平成三部作(ティガ、ダイナ、ガイア)だったりコスモス、マックスも見たけどそれはまた別枠で。

それじゃ行ってみましょう。

 

 

ウルトラマンギンガ

 

いきなり星1かい!!

 

いやでもギンガ無印を知ってる人ならみんなそういうでしょうよ。

 

まず目に見えて特撮セットの作りが安い。1クールずっと裏山で戦いよる。

 

そしてなんとも言えぬドラマパート。個人的には古のNHKで放送されてたドラマ・愛の詩を彷彿とさせる青臭さがくせになるのでわりと好きでした。悪玉となるモラル/Zeroの大人の描写酷すぎて流石にそんな奴ら特撮に出すな!と思ったけど。

 

あとこれタロウファンに怒られるんじゃないかってくらいソフビ体のタロウの扱いが雑。ラストのソフビ人形劇場で「早く大きくなりた〜い!」と言わされ続けたり、近くで女性が着替えてることに対して鼻の下伸ばしたり。これが宇宙警備隊の筆頭教官の成れの果てか・・・・・・(涙)

とはいえ最終話で町(あの規模は村だろ)の人々の声援で本来の巨人の姿を取り戻したり、ココで築かれた主人公ヒカルとの友情が後のシリーズまで活きていくのは素直に良いと思えました。ヒカルとタロウ、疑似親子であり師弟であり戦友であり・・・・・・どう表現しても良いしどれでもないかもしれないし、不思議な関係性ですね。しかしこの二人の関係性がタイガ劇場版でよりエモさを与えてくれるんだから不思議なものです。

 

 

 

ギンガS

 

★★

 

直接の続編やるのは多分ギンガだけですよね。Max Heart的な。5GoGo的な。例示に挙げたこの二つは個人的には「いや一年で終わらせんかい!!」という評価なんですけど(詳しくはプリキュアレビュー記事にて)、ギンガSはストーリー面においても特撮においても大幅にグレードアップしているのを見てて感じました。なんてったって都内のミニチュアで戦ってるからね!!防衛隊もいるしね!!……果たしてこれで喜んでいいのだろうか。どちらかというとやっと通常運転に戻ったという方が……深く考えないでおきましょう。

 

2号ライダーともいうべきムキムキフィジカル地底人ことショウが変身するビクトリー、怪獣の力を借りて戦うというのが新しく感じました。この辺は大怪獣バトルのノウハウを導入したんかな。あとショウくん、馴れ合い不要!的なキャラなのかと思ったらヒカルにチョコで秒速餌付けされてたのが印象的。ヒカルの強烈光属性コミュ力が凄いのか、ショウくんがチョロいのか……。

 

メインストーリーからは浮きがちですけどガンQの涙、めちゃくちゃ名作ですね。ガンQのイメージを根底から覆されたわ。

 

無印からの超進化を感じつつも★2とします。ねえ結局ダークスパークウォーズってなんなの?

 

 

 

 

ウルトラマンX

 

★★★

 

 

暗闇にビビり、カーナビになり、女子へのデリカシーがなく、無愛想な宇宙人と思われたくなくてインタビューに答えるか迷う光の巨人史上屈指の萌えキャラと名高いエックスさん(個人調べ)。

 

正直めちゃくちゃ面白くてビビりました。

 

・主人公の大地と相棒のエックスとの掘り下げ◎

・Xio隊員の掘り下げ◎

・怪獣との共存というテーマにぶれない作風◎

・ギャグからシリアスまでオールジャンルのエピソード◎

・え、マジ!?この人が!?という客演◎

 

ここまでされると欠点を探すのが難しいな……と思うくらいに出来が良すぎる。全22話は少ないなぁと思いつつ、コンパクトにオモロエピソードが凝縮されてて無駄がないとも感じます。個人的に6・7話の一般人のモラルの無さは受け付けませんが。宇宙人狩りの高校生って……。

 

基本的にエックスと防衛隊であるXioが二人三脚で協力しながら戦う描写も好きでした。てかXioがいなかったら今頃エックス死んでるわ!!と思うような場面もちらほら。

 

マックスとネクサス、話によればここまで大々的な客演はここが初めてだそうで。客演が丁寧だからこそ、このウルトラマンも見たいなぁ〜!と感じるのは素晴らしいことです。実際自分はエックスきっかけでマックスを見ました(ネクサス?君は一体どこで見れるんだい?)。

 

荒唐無稽な「Xio密着24時!」が有名だけど個人的には怪獣そっちのけで一人の隊員の恋愛にフォーカスした「ワタルの恋」が好きですね。切なさを感じる終わり方もGOOD。

 

ゴモラは大地の嫁。(レイの嫁でもある)

 

 

 

 

 

ウルトラマンオーブ

 

★★★★

 

ニュージェネで一番好きになりました。沼と呼ばれる所以が分かる。

 

主人公がいきなり歴戦の猛者として登場してくるのかなり異色じゃないですか?初登場が冷凍庫からこんにちは〜なのお前だけだよクレナイガイ。主演:石黒英雄という言葉がその強さに説得力を出してくる。まだウルトラマン全然見てなかった放送当時、彼が主演という情報だけでひっくり返った記憶があります。

 

主人公が初めから強いのもそうだけど、防衛隊が話のメインでなく代わりにSSPとかいう特に戦闘の役に立つわけではないカルト集団が添えられてるのも異色。戦わない一般人が近くにいる、という点で彼らもかなり作品内で味を出してくれる存在なので好きです。ギャラクトロン登場時のシンさんの葛藤とか(何気にダイナのヒビキ隊長アナザーが登場してる回ですね)。

 

この辺は語るに及ばずといったところですが……やはりジャグラスジャグラーとかいう名ヴィランを生み出した功績は大きい。主人公の旧友であり宿敵で、ウルトラマンに選ばれなくて、人間体メインで、得物が日本刀で、あとなんか気持ち悪い(爆)。属性ぶち込みすぎやろ!!!

 

基本単話で解決するものの少しずつ謎が明かされていく連ドラ形式なのも面白いですし、本編内で全部明かされないぐらいガイさんとジャグラーの過去が濃密なのも面白い。エピソード10あるうち4つしか映像化されてないってなんなの?スターウォーズ

 

 

 

 

オーブオリジンサーガ

★★★

 

アマプラ限定配信のオーブのエピソード1。ファントム・メナス……ってコト!?

 

個人的には本編でちらつかされてたナターシャ・ガイさん・ジャグラー辺りの三角関係の全貌が……!!!と思ってたら全然違いましたね。ジャグラーが普通にイケメンすぎて違和感がある。もっと肩に顎とか載せろ!

 

なんつーかこう全体的に……暗いんだよな!オーブ本編がギャグもシリアスも内包してたのに対してやけに湿っぽい。ジャグラーが闇に堕ちる遠因となったミコットの死も哀しい……こういう重さがあるからこそジャグラーは沼なんですが。OPのジャグラーマジでカッコいい。

 

初期エピソードってこともあって、ガイさんがまだまだ未熟なんで戦闘でも敗北が多い。この辺は特撮的に見ると爽快感がなくて残念なところなんですが、まあ子供向けでもないし許容すべきところか。でも序盤普通に親子がベゼルブにやられてるところとか、こ、怖いよ……

 

あとはよく言われてる通り、命の木を切り落とした時のジャグラーに対するアスカが鬼なのがなぁ。ダイナ本編知ってるとアスカはそんなこと言わない!て気持ちが沸々と……でもこのアスカとの因縁がZ本編でも拾われるんで一様に悪くは言えないです。

 

で、そんなストーリー面のモヤりを全てチャラにするレベルの客演の豪華さ。★二つ分はこの客演ポイントからきてます。ダイナとコスモスは割と今までも出てくれてるんで「あ、いつもお世話になってま〜す」って気持ちで見てたんですけど、問題は後半から現れるガイアとアグルですよ。本編から変わらないどころかレベルアップした「ガイアーーーーーッッッッ!!!!」シャウト、海を割って「あの」BGMで登場するアグル……この辺はずっと鳥肌立ちっぱなしでした。キッズ時代一番見てたのがガイアだったので、本当に嬉しい……藤宮に関しては本編以来の変身らしい、本当にありがとう……ただしばかれるジャグラーを腕組んで見てるアグルはシュールすぎる。

 

 

 

 

ウルトラマンジー

★★★

 

れっきとした新主人公のTVシリーズでありながらゼロVSベリアルの最終エピソードという側面もある怪作。目付きワッル!!!本当に主人公ですか?

 

ベリアル様の息子・しかも第三者の手によって意図的に造られたヒーロー、と重くなりそうなテーマを持ちつつもリク自身が割とカラッとした気持ちの良い性格のやつなんでそこまで重くもならず、リクのヒーローとしての成長物語になってるのが良い。ゼロシリーズ履修してた方が色々深みが出るのは確かなんですが、作品単体としても名作になってるのが凄い。

 

もう一人の主人公、とも言えるレイトとゼロさんのコンビも最高でした。主人公の活躍を食い過ぎることはなく、かといって埋もれずにここぞというところで活躍してくれるこの男、マジでどんな登場させても百点の仕事してくれるな……序盤のレイトとの会話の「そうだよ〜」がツボすぎる。ずっと聞いてたい。

 

そんで今回のゼロさんの憑依先である伊賀栗レイト、こいつがま〜〜〜〜〜〜刺さる刺さる。特に8話。妻と娘のいる気弱なお父さんが急にウルトラマンになったらそりゃ動揺するし、家族を守る為に戦わずに避難を優先することも父親として正解の姿で。それでもウルトラマンの力を手にした以上、それで自分は何をするべきなのか、何をしたいのか……と考えて戦うことを選ぶヒーローとしての姿。泣かされました。一番カッコいい人間ってのはこういう人のことを言うんだなぁ。劇場版でジャグラーにケツを掴まれるのも含めて

 

まごうことなき名作なジードですが、劇場版が完全にガイさんとジャグラーに美味しいとこ持ってかれちゃってたのは草。後輩の映画やぞ!!お前ら!!

 

 

 

 

 

ウルトラマンR/B

★★

 

最初っから二人のウルトラマンが主人公ってのはギンガS以来かな。

 

見る前の勝手なイメージで「この湊兄弟が仮の人間の姿なんやろなぁ」と思ってたんですが、ガッツリ一般人でしたね。ビックリするぐらい一般人でビックリです。今までの主人公ってはじめっから人間じゃない or 防衛隊員 のどっちかだったんで。

 

わ、私がウルトラマンに〜!?これからどうなっちゃうの〜〜!?的な成り行きで変身した二人なんで、戦闘ももう無茶苦茶。手探りで戦ってる姿はなんとなくスマイルプリキュアを思い出したり。

 

そんでもって単発の回がかなり親しみやすいというか、なんとなく俺らとの距離の近さを感じたんですよね。怪獣云々よりカツ兄の野球との向き合い方だったり、イサミの同級生のあまりにも遠い夢を話のテーマにしたり。

 

そんな感じで始まったルーブだったんで、綾香市のご当地ヒーロー的な、なんやかんやありながらいっぱしのヒーローとして二人が成長していくんだな〜と思ってたら……なんか色々すっ飛ばして地球の危機とかそういうレベルに話が大きくなっていって、あれ〜〜思てたんと違うぞ〜〜???となっていきました。

 

あんだけキャラが立ってて憎めない悪役だった愛染マコトの早期退場、後釜で出てきた美剣サキのあまりにもよう分からん行動原理、あ、これが後半の鍵になるんやな〜と思ってたら全然放ったらかしにされてた末妹アサヒの出自の謎……極め付けは異次元母さん真鍋かをり。急に出てきてなんだあんたは!?

 

 

始まりがコンパクトなら、終わりまでコンパクトに仕上げるのも一つのやり方だと思うんですよ。普通の兄弟が普通の兄弟のままヒーローになっていく姿をもっと見たかった。素材は良いのに調理過程でおかしな味付けしてもう味が分からんくなっとる、あっさり醤油ラーメン頼んだと思ったら二郎系出てきた、何故?

 

ただ劇場版がそんな「見たかったルーブ」を全部見せてくれました。兄という役割に縛られて夢を諦めてたカツ兄が再び夢に向き合い、兄弟がそれぞれの道に向かっていく……こういうコンパクトさこそがルーブに求めてたものでした。どうして!!2クール目で!!これを!!やらない!!馬鹿!!!!(シンプル暴言)

 

手放しで褒められないけど、なんだかんだで愛せる作品なんですよね。あと光の国は事件起きるたびに湊兄弟を招集するのやめろ。忙しいんやぞ、そっとしてやれ。

 

 

 

 

ウルトラマンタイガ

 

タロウ、お前いつの間にやることやってたんや……と言わざるを得ない突然の息子の登場。

 

明るいOP!

 

ウルトラ桃園の誓い3人組!GOOD!

 

頼れる強い先輩ホマレさん!GOOD!

 

好青年な主人公ヒロユキ!GOOD!

 

妖しい魅力を放つ敵霧崎!GOOD!

 

 

 

容赦なく死ぬゲスト達!!!!!!!!

 

 

タイガの評価の低さはこの一点に尽きます。これがネクサスみたいな雰囲気醸し出してバンバン死人が出るんならまだ分かるんですよ。ああそういう作風なんだなって理解できるから。キャラクター達のポップさに対しての一話一話の重さがアンバランスすぎる。

 

いや、この話の流れでコロコロする必要はないやん!!??て話でも普通にオチでゲストSATSU★GAIするのはどうかと思う。17話、お前のことやぞ。

 

それ以外で言うと闇堕ちしたタイガをヒロユキがグーパンで目を覚ませー!!ってやるの物理すぎて爆笑しました。ヒロユキ、超人すぎる。

 

そしてトレギア人間体の霧崎。言うまでもなく外道なんですが、ここまで開き直った外道は魅力的に映る。ビルドのエボルトと同じですね。タピオカ飲んだり社交ダンス練習したり、まごうことなく邪悪なのにどっか憎めないのは演じる七瀬公さんの演技の賜物なんでしょうか。

 

劇場版もありましたがありゃ〜凄い映画だった……凄い映画すぎてタイガの劇場版ということを忘れるぐらいだった。アヴェンジャーズだった。ただこれを見た上でもタイガの評価は★1です。ゲストキャラの墓標を見よ。

 

 

ウルトラマンZ

★★★★

 

話題作すぎてもはや語る必要もなさそう。いや語ります。

 

ルーブ、タイガと変化球が続いた中で「こらこれ、こういうので良いんだよ!」となる気持ちの良い作風で見やすかったです。初代リスペクトかつゼットさんとハルキ、二人のキャラがすぐ分かる初変身は大傑作ですね。トリガーでの客演の際もこの辺のバカさが踏襲されてて「スタッフ分かってんな……」と思いました。おバカ×おバカコンビがオモロくならんわけがない。

 

Zの特筆すべきところはやっぱりロボットの扱いですかね。序盤はゼットさんを立たせる意味もあり、初号機である故にあまり活躍せずに現役を引退したセブンガーがラストの土壇場で大活躍するのがアツすぎる。終盤でストレイジが総力結集して事にあたる姿とか、も〜〜〜〜たまらん。防衛隊のカッコ良さここに極まれり。

 

そして……やっぱりヘビクラ隊長/ジャグラーは外せないですね。5話の「お待たせしました」で完全にスタッフに掌クルクルされてるんですが、実際待ってたので掌クルクルに甘んじるしかない……。何よりダイナのメダルに語りかけたり、盆栽を命の木に見立てたり、オリサガ要素も丁寧に拾ってくれてるんですよね。ジードと同じく、作品単体で名作でありながらオーブのアフターエピソードとしても見れるのは凄い。円谷、天才なのか……?

 

ハルキとゼットさんは今後もニコイチで色々客演してくれると嬉しいなぁ。この二人がいると自然にパッと場が明るくなる感じで良い。

 

 

ウルトラマントリガー

★★

 

社会人になってから初めてリアタイで見たウルトラマンにして、自分をウルトラマンワールドへ引き戻してくれた大事な作品。ライブステージにも二度足を運んだし。巷ではめちゃくちゃ言われてますが、それでも好きな作品です。好きであることを大前提にして、まあ内容は正直な感想を言わせてもらいましょう。

 

 

令和のティガを標榜してるだけあってティガの設定を踏襲しているんですが、逆にそれが足枷となっているように感じました。トリガー独自のストーリーを活かしきれてない感じ。

 

 

視聴者はティガとの繋がりは一体!?となってる一方、作り手としてはそこはあまり重要ではなくトリガー単体として見てほしい、と。いやこんだけ似てたらそんなん言われたって無理やろがい!実際本編でもただのそっくりさんで終わってるし。いざティガが登場したと思ったら宅麻伸の光から生まれ出るって……なぁにこれぇ(cv.風間俊介)となるのも無理はない。

 

あとトリガーとマナカケンゴの関係性が解き明かされる話、あれはまっっったく分からないタイムパラドックス起きとるし。君は……僕だったんだね。じゃないんだよ。俺らを置いてくな。

 

 

まあ粗を探せば色々あるんですよ、ティガをなぞりすぎて謎タイミングで写真撮影したり、最終話の子供達の応援とか大分下手なオマージュだし、あんなんなくていい。

 

まあ悪いところはそこまでにして、結局それ以上に好きなところがあるのがトリガー。まずトリガー自体のスタイリッシュさですね。ティガの造形を残しつつも令和らしさのある……うん、美味しい!(語彙放棄)戦闘シーンの迫力は今までの作品以上の平均点を叩き出していたんじゃなかろうか。

 

グリッタートリガーまではまあティガオマージュやなぁと思ったんですが、闇と光の力を合わせたトリガートゥルースがまた「やられた……!」と思わせるデザインの見事さでした。こういうトリガー独自のポイントがいちいち好きになる。

 

そしてイグニス。最初は敵か味方か……もしかして途中で死ぬのか……みたいな不安感があったんですけど、話が進むたびにギャグキャラ要素が加わったりヒュドラムとの因縁が明らかになったり、しまいには巨人の力を得るというティガでいうところのまさかのマドカダイゴのポジションについたり。ヒュドラムとの決戦場面なんてめちゃくちゃカッコいいし。

 

中の人の細貝さんの話で言うと、その昔ゴーカイジャーでとんでもねえ悪役やってて子供達にめちゃくちゃ嫌われてたって聞きました。そんな細貝さんが10年の時を経てヒーローになってるのもエモいなぁ……。

 

個人的な話ですがニューイヤーフェスでイグニスにファンサされました。だからこんなに持ち上げてるってわけではけっして、けっしてないです。いやちょっとあるかも……

 

 

劇場版のエピソードZ、本編で拾われなかったイーヴィルの要素をここでか!と最後のピースがハマったような気持ちよさがありました。まだそんな理解できてないんですけど、劇場版見た上で本編見返したら多少トリガー=ケンゴのあの辺の話も分かる様になる……のかな?

 

デッカーにケンゴが登場した時も手放しで喜んだし、やっぱりトリガーはなんやかんやで好きだなぁ…。あと頼我くんは歌がうますぎる。なんであのOP原キーで歌えるんだ。

 

 

アキトはウルトラマン史上屈指のヒロイン。異論、あるか?

 

 

 

総括

 

 

ウルトラマン、おもろすぎる。(爆)

 

 

どうしてこんなに面白いものを10年間スルーしてたんだ!!!と思うぐらいに奥深い。まあ僕ら地方民の手の届く範囲に番組がなかったということにも起因していますが、そう考えると本当に配信という形式はありがたい。アマプラの配信が始まったこととトリガーを見始めたこと、それらが上手く合わさってウルトラマン見よっかなと思い始めて。世の中の事象全てはタイミング、そんな気がします。

 

ニュージェネシリーズは戦隊・ライダーと違って2クールというコンパクトさなのも見やすい一因なのかもなと思います。その二つに慣れてる人は物足りないと思うかもしれんが、円谷はその分ライブステージにも力を入れてたりするんでそれを含めて楽しめる要素が沢山あるんですよね。マジでライブステージ、良いですよ。ずっと素顔の戦士公演やってるようなもんですから。

 

もう既に平成三部作・コスモス・マックス辺りは見ているのですが、その辺の感想はまた追々……。

 

今初めて見たって人でも、昔離れてたけど今戻ったって人でもM78ワールドは快く迎えてくれる。そんな懐の深さを感じます。ウルトラマンデッカーも絶好調だし、楽しみは尽きんな〜。